| 正式名称 | 略号 | 結果 | 正常(基準)値 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 総コレステロール | Chol(T) | 158 | 150~219 | mg/dl |
| HDLコレステロール | HDL-C | 64 | 男性 41~80 | mg/dl |
| 女性 41~90 | ||||
| LDLコレステロール | LDL-C | 92 | ~140 | mg/dl |
| 中性脂肪 | TG | 79 | 50~149 | mg/dl |
| 判定 | - | A | A~H(8種類) | - |
健康診断結果の脂質代謝の項目では総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪を検査します。
脂質代謝とは血液中に流れているコレステロールや中性脂肪といった脂質の量から、正常に血液が循環しているかを示します。
脂質代謝の検査結果から判定できる病気は高血圧、糖尿病、動脈硬化などの成人病を中心です。
脂質代謝の健康診断結果における正常(基準)値は健康な方の平均値ですので、あくまで目安であり、各検査機関で多少の差異があります。
また、病気の疑いがある場合はお近くの専門医までご相談ください。
健康診断で総コレステロールを測る場合、血管に注射器で針を刺して、血液を採取し、検査する方法が主流です。
技術が進歩し、採取する血液の量も少なくなりました。
現在では指先からほんの少しの血液を採取して、血液検体を送ることで健康診断ができるシステムもあります。
総コレステロールは肝臓で生成され、細胞膜の維持に必要な物質です。血管やホルモン、消化酵素の胆汁酸の原料になります。
コレステロールは悪いイメージが先行しがちですが、体に良いHDLコレステロールと体に悪いLDLコレステロールの2種類があります。
総コレステロールの基準値は「150~219mg/dl」となっております。
総コレステロールの健康診断結果で高い値の場合、糖尿病、動脈硬化、甲状腺機能低下症、脂肪肝、膵炎、ネフローゼ症候群などを疑うことができます。
逆に低い値の場合、貧血、栄養障害、甲状腺機能亢進症、肝疾患、悪液質などを疑うことができます。
判定結果が正常値でなかった場合は、放置していると悪化する可能性が大きかったり、既に適切な対処法が必要な場合があったりしますので、早めに医師の適切な指示を受けるようにしましょう。
血液中の総コレステロール値が基準値よりも高い場合は、まずは高コレステロール血症と診断されます。
高コレステロール血症を放置すると、血液に脂質が溜まっていき、動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを起こす危険性があります。
コレステロールは卵黄やレバー、チーズなどの動物性脂質の多い食品から1日に約0.2~0.5gが摂取され、体内で約1.0~1.5gが合成される物質ですので、食事の改善で症状が緩和されることが多いです。
高コレステロール血症の多くは暴飲暴食や運動不足、不規則な生活などによって起こりますので、日常の摂生が重要になります。コレステロール値を抑えるために食生活の改善が指導されることが多いでしょう。
健康診断でHDLコレステロールを測る場合、総コレステロールと同様に血液検査から診断します。
HDLコレステロールは善玉コレステロールのことで、血管の壁についている余分な脂質であるコレステロールを取り去ってくれます。
HDLコレステロールは女性の方が高めで、これは加齢と共に女性ホルモンが減少し、体内のコレステロールが代謝されずに蓄積されるためです。
HDLコレステロールの基準値は男性が「41~80mg/dl」、女性が「41~90mg/dl」となっております。
HDLコレステロールの健康診断結果で低い値の場合、高血圧、糖尿病、肝硬変、虚血性心疾患などを疑うことができます。
善玉コレステロールだからといって、逆に高ければ良いというわけではありません。HDLコレステロールの値が高すぎると、総コレステロール値も高くなっていることが多いです。
判定結果が正常値でなかった場合は、放置していると悪化する可能性が大きかったり、既に適切な対処法が必要な場合があったりしますので、早めに医師の適切な指示を受けるようにしましょう。
コレステロールには善玉のHDLコレステロールと悪玉のLDLコレステロールの2種類があります。
水にわずかしかに溶けないコレステロールは中性脂肪を包んだり、コレステロールの塊となって、血流に乗って、全ての細胞に運ばれ、細胞膜の栄養源となります。
HDLコレステロールは体内の隅々に運ばれたのに使われない余分なコレステロールを、処理工場である肝臓に運んでくれます。
一方、LDLコレステロールは肝臓のコレステロールを体内の隅々に運ぶのみで、回収してくれません。
LDLコレステロールの多いと、運んでばっかりいる供給過多の状態で、血液がドロドロになってしまいます。
健康診断でLDLコレステロールを測る場合、総コレステロールと同様に血液検査から診断します。
LDLコレステロールは悪玉コレステロールのことで、肝臓で処理するはずの余分なコレステロールを、体内にばらまいてしまいます。
LDLコレステロールの基準値は「~140mg/dl」となっております。
LDLコレステロールの健康診断結果では高血圧、糖尿病、動脈硬化、甲状腺機能低下症、肝硬変、虚血性心疾患、脳梗塞などを疑うことができます。
中でも最も起こりやすいのは動脈硬化です。一般的にドロドロ血と呼ばれ、血管が破れたり、詰まったりして、大変危険な状態です。
判定結果が正常値でなかった場合は、放置していると悪化する可能性が大きかったり、既に適切な対処法が必要な場合があったりしますので、早めに医師の適切な指示を受けるようにしましょう。
LDLコレステロールで起こりやすい動脈硬化は、動脈の内壁にコレステロールが溜まって、血管周辺の組織が固くなり、血流が低下する病気です。
血管の弾力性が失われるので、少しの刺激で血管が破れてしまうことがあります。
動脈硬化は血管の老化現象でありますので、健康な人でも年齢を重ねると、徐々に動脈硬化にはなっていきます。
しかし、LDLコレステロールによる動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞といった、血液循環の悪化による病気を誘発します。
また、LDLコレステロールの値が高い人は中性脂肪も多く、中性脂肪が多い人は脂肪が多いです。
健康診断で中性脂肪を測る場合、総コレステロールと同様に血液検査から診断します。
中性脂肪は体脂肪の元になる物質で、中性脂肪が蓄積されると体脂肪になります。
また、中性脂肪と一緒に取り立たされるコレステロールは中性脂肪と同じ脂質の1つで、血液中を中性脂肪と一緒に運搬されています。
中性脂肪の基準値は「50~149mg/dl」となっております。
中性脂肪の健康診断結果で高い値の場合、糖尿病、脂肪肝、肥満症、高脂血症などを疑うことができます。
逆に低い値の場合、肝臓病、栄養障害、甲状腺機能亢進症などを疑うことができます。
判定結果が正常値でなかった場合は、放置していると悪化する可能性が大きかったり、既に適切な対処法が必要な場合があったりしますので、早めに医師の適切な指示を受けるようにしましょう。
体の貯蔵されている脂肪の大半は中性脂肪ですが、過剰に蓄積すると肥満と判定できます。
肥満が動脈硬化になりやすい言われるのは、肥満の人は動脈硬化の原因であるコレステロールと中性脂肪の値が高いからです。
中性脂肪はエネルギー源であり、コレステロールも細胞膜とホルモンを生成する重要な物質ですが、どちらも血液中の濃度が高くなると高脂血症と呼ばれ、動脈硬化を引き起こす原因になります。
中性脂肪、コレステロールともに食事内容に大きく影響されます。逆に言うと、食事のコントロールを中心とした、生活スタイルの改善で治療が可能な病気です。
1日3食を心がけ、早食い、まとめ食いはせず、腹八分目に留め、糖分は控え、深夜の飲食は避けることで、脂肪は減っていきます。
動脈硬化を引き起こす前に、食事による摂取カロリーと運動による消費カロリーのバランスを考えながら、自分の体をケアしていきましょう。