夜に眠りに入ろうとしたときに咳が頻繁に起こる人、咳が続く人は健康診断の胸部レントゲンだけでは異常が見つかりにくいです。
咳を伴う病気は種類が多く、風邪やインフルエンザ、気管支炎や気管支喘息、肺炎や肺癌、会社員に流行っている百日咳などもあります。
実は咳の回数や継続時間だけでは、専門医でも病気を判断することは困難です。気になる人は病院で痰を取ってもらいましょう。気管内部の粘膜から分泌液から感染症、血が混ざっていれば腫瘍の可能性もあります。
実際の病院の診察では「気管支喘息の既往の有無」「花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、いびきなどの症状」「夜間の方が咳の発生頻度」「痰が出る場合の色」「過去も含めた服用している薬の内容」を聞かれることが多いです。
また、長く続く咳の原因としては「気管支喘息」が有名です。気管支喘息は小児期に発症するイメージが強いですが、気管支喘息は何歳からでも発症し、アレルギーに全くならなかった人でも起こりえます。
そのために聴診と呼吸機能検査を使った健康診断をすることが重要です。
咳が長く続くときは気管支喘息を疑ってみましょう。喘息で出る痰は粘着性が高く、痰だけで気道を閉塞させてしまうほどです。
咳の原因になりやすい気管支喘息は60歳を過ぎても増加傾向にありますが、咳を発生する病気は他にもあり、気管支喘息以外では以下のような病気があります。
アトピー性咳嗽
アレルギー性鼻炎である方が風邪をきっかけに、回復後もアレルギー性の炎症だけが残り、咳の原因であるヒスタミンが放出され、咳が続く状態です。
咳喘息
喘息と同様に気管支を収縮させる物質に過敏な状態なのですが、「ゼェーゼェー」する特徴的な喘息とは違い、咳の発作から始まる喘息です。喘息の初期症状とも考えられています。
風邪
100種類以上の細菌やウィルスが感染して発症します。風邪から別の病気を発症することもあります。風邪が喉に出やすい人は体調が良くなっても、咳だけが続くことがあります。
喉頭アレルギー
長期に渡る咳とイガイガ感、かゆみ、チクチク感といった咽喉頭の異常が諸症状です。喉が真っ赤に腫れるといった咽頭炎の所見がなく、咳止めに反応しないのが特徴です。
慢性性咳嗽
風邪が治っても喉の咳を発生させる部位が過敏になり、少しの刺激で咳の原因であるタキキニンを放出してしまう症状です。麦門冬湯(ばくもんどうとう)という漢方薬が良く効くことがあります。
重度の病気では難病のサルコイドーシス、感染力の強い肺結核、腫瘍マーカー検査で見つかる肺癌があります。
気管支喘息と他の病気を鑑別するためには、胸部レントゲンと呼吸機能検査が有効です。
問診、触診、聴診、呼吸機能検査、胸部レントゲン、病気の説明、処方箋の説明で長く続く咳に対応していくために時間を要します。
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