腎臓の機能低下を診断!クレアチニン値の低下で腎臓病のリスク

疲労が溜まりやすい腎臓の働き具合を判定

疲労が溜まりやすい腎臓の働き具合を判定

日本では約1,330万人がCKD(慢性腎臓病)を患っていて、実に成人の約8人に1人にCKDに該当します。腎機能の低下を放置すると末期の腎不全となり、腎臓がほとんど機能しなくなります。

その結果、腎機能を人工的に代替する人工透析、もしくは腎移植を受けなければ生きられません。さらに腎機能の低下は心臓病や脳卒中などの心血管疾患にもなりやすいことが明らかになっており、いかに早期発見をし、心血管疾患を予防するかが大きな問題となっています。

NHKの「ためしてガッテン」でも生活習慣病と密接に関連している慢性腎臓病を取り上げ、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患の割合が高いことを放送していました。

そこで年齢、性別、血清中のクレアチニンを入力することで、腎臓の働きをチェックできるようにしました。正確な腎臓の働きを求めるために、クレアチニンの値は小数点以下2桁まで入力できます。

性別 男性女性
年齢
クレアチニン mg/dL

GFRの推算値
GFRの推算値 説明
90.0~ 腎臓は正常な状態です。特に問題はありませんので、引き続きこの状態を維持しましょう。ただし、尿蛋白や尿潜血が陽性(+)の場合は再検査が必要です。
60.0~89.9 腎機能が少し低下していますが、正常な範囲と考えられます。年々クレアチニンの値が上昇していたり、尿検査で異常があった場合は食生活の改善が必要です。
45.0~59.9 腎臓の働きが軽度~中等度に低下しており、慢性的な腎炎疾患が疑われます。腎臓に対する定期的な経過観察や治療が必要な状態です。
30.0~44.9 腎臓の働きが中等度~高度に低下しており、慢性的な腎炎疾患を発症している可能性が高いです。現在、治療中ではない人はなるべく早く専門医を受診しましょう。
15.0~29.9 腎機能が著しく低下していて、腎臓専門医による治療が必要です。すでに血液にも異常が発生していて、心臓や脳の血管が詰まるリスクが高まっています。
~14.9 末期の腎不全が疑われます。尿蛋白や尿酸などの値を確認し、早急に専門医を受診します。人工透析や腎臓移植が必要な段階です。

60.0未満の人は必ず専門医の診察を受けましょう。腎臓疾患は誰にでも起こり得ます。健康診断の結果が良好だと判断できる場合も、定期的な健康診断を受けて、腎臓の状態をチェックするようにしましょう。

腎機能は血液をきれいにする

腎機能の働きをチェックする計算式はJ-CKDI(慢性腎臓病対策協議会)が推奨している指標です。腎臓は血液から老廃物や余分な水分を尿に排出し、体液の恒常性の維持を主な役割とします。

しかし、血液の汚れが顕著に酷くなると、ろ過して捨てなければいけない老廃物が増え、腎臓のろ過機能が追いつかなくなります。

血液をきれいにする腎臓は、大きな負担がかかると同時にその働きが次第に低下していき、腎臓の細い血管に流れる血液の量が減ることがあります。

血液の循環が悪くなった腎臓は、循環をよくするために血圧を上げるホルモンを分泌し、さらに血圧を上げていくと、体のいたるところで血管が詰まりやすくなり、動脈硬化を引き起こします。

また、腎臓の機能低下が進むと、老廃物を排出できなくなる腎不全になり、さらに老廃物が体内に溜まると全身の臓器や組織がおかされる尿毒症が起こってきます。

腎臓は肝臓と並ぶ、体をきれいに保つための重要な臓器ですので、腎機能の低下が見られたら、すぐに専門医に相談し、早期発見、早期治療を心がけましょう。

スポンサードリンク

本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた記事を掲載しておりますが、記事を参考にする際はご自身の責任のもと、ご利用いただくようお願いいたします。
公開日公開日 2008.12.11
更新日更新日 2015.11.13
執筆者Kirito Nakano

関連する記事

RELATED ARTICLES
ニキビのできやすさをチェック!睡眠時間と食事内容が大切
ニキビのできやすさをチェック!睡眠時間と食事内容が大切
健康診断に役立つ計算 健診の診断一覧
洗顔料や化粧水を買い替えるだけでは、ニキビは治りません。これらは体の外からのケアであり、ニキビの発生を抑える効果は、体の内側からの改善が...
肌荒れが起きる原因をチェック!生活習慣の改善が重要
肌荒れが起きる原因をチェック!生活習慣の改善が重要
健康診断に役立つ計算 健診の診断一覧
もし「朝起きると肌が荒れていることが多い」といったように、もしかしたら不健康が肌に現れ、病気になる危険性が潜んでいるかもしれません。皮膚...
水素水の効果とは?間違った水素水のイメージに騙されない
水素水の効果とは?間違った水素水のイメージに騙されない
内科・呼吸器・消化器 内科・呼吸器の症例
フィットネスクラブやトレーニングジムに水素水サーバーが必ず置いてあったり、有名人が常時水素水を飲んでいる影響もあり、水素水は「病気の予防...
【漫画】第2話「ノロウイルスの症状・治療薬・予防・免疫」
【漫画】第2話「ノロウイルスの症状・治療薬・予防・免疫」
マンガでわかる健康 感染症モンスターズ
厚生労働省が2015年に調査した「食中毒発生状況」によると、食中毒の原因は第1位がノロウイルス(65.1%)、第2位がカンピロバクター(9.2%)、第...
【漫画】第4話「はしかの症状・診断・治療・予防・登校許可」
【漫画】第4話「はしかの症状・診断・治療・予防・登校許可」
マンガでわかる健康 感染症モンスターズ
はしかは10日間の潜伏期間を経て、カタル期、発疹期、回復期と状態が推移していきます。カタル期とは粘膜にある血液の成分が、炎症によって血管の...

著作・制作など

AUTHOR AND PEOPLE
メディチェ編集部
メディチェ編集部
EDITORIAL DEPARTMENT
健康診断結果の見方を徹底解説。血液検査やがん検診などの基準値、関連する病気、治療法、体験談を紹介しています。

スポンサードリンク

SPONSURED LINK

ピックアップ

PICKUP

スポンサードリンク

SPONSURED LINK