ピロリ菌が人体に有害であることが研究でわかり、日本では2000年にピロリ菌の除菌に保険が認められるようになりました。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎の原因であることも、一般に認識され始めています。
現在は「日本人の約50%が感染している」とされていますので、胃の不快感が気になる人はピロリ菌の簡易診断をしてみましょう。
質問は全部で12個あります。それぞれに重みが異なりますし、関連性も判断しているため、「はい」に6個チェックが付くと、ピロリ菌感染率が50%と計算できるわけではありません。
| はい いいえ | |
| 同居していた家族にピロリ菌の感染者がいる | はい いいえ |
| 家族にも胃の不快感を訴える人がいた | はい いいえ |
| 1970年より以前に生まれている | はい いいえ |
| 胃潰瘍や慢性胃炎と診断されたことがある | はい いいえ |
| 十二指腸潰瘍と診断されたことがある | はい いいえ |
| 胃の上部に痛みを感じることがある | はい いいえ |
| 少しでも胸がムカムカすることがある | はい いいえ |
| 空腹時や疲労時に吐き気が起こる | はい いいえ |
| 緊張すると吐き気がすることがある | はい いいえ |
| 胃の不快感を感じてから1年以上経っている | はい いいえ |
| 薬を飲んでも一時的で不快感は再発する | はい いいえ |
| ピロリ菌感染率 | % |
|---|
ピロリ菌感染率が30%以上の方は、医療機関を受診しましょう。特に「胃潰瘍や慢性胃炎と診断されたことがある」と「十二指腸潰瘍と診断されたことがある」に当てはまった方は、ピロリ菌に感染している確率が高いです。
事実、胃潰瘍患者の80%以上、十二指腸潰瘍の90%以上の人が、ピロリ菌に感染者していることがわかっています。
健康診断では細菌感染の検査は行いませんし、胃カメラで胃の状態を見ることもないす。胃は自覚症状が出やすい臓器ですので、気になる人は病院で診察を受けましょう。
慢性的に胃に不快感を抱えていて、胃カメラを飲んだことがない方は専門医による胃カメラでの検査を強く推奨します。
長い間、吐き気や強い痛みに悩まされていた人でも、ピロリ菌を除菌しただけで症状が消えてなくなった人が増えています。
そのため、ピロリ菌の検査では「ピロリ菌がいてほしい」と望む人もいます。ピロリ菌が原因であれば、ピロリ菌を除菌する内服薬を飲むだけで、ほとんどの病状が改善されるからです。
その内服薬を処方するためには、ピロリ菌が胃に存在するかを調べないといけません。ピロリ菌の検査は血中や便中を調べたり、内視鏡で胃の組織を培養する方法もありますが、息を吐くだけの尿素呼気試験法が一般的です。
1 最初に専用袋に通常時の息を吹き込みます。
2 空腹の状態で水とともに検査薬を噛まずに飲みます。
3 胃の内部に薬を広めるために、5分ほど左向きで横になります。
4 15分間、化学反応が起きるのを座位の姿勢で待ちます。
5 再び、別の専用袋に息を吹き込み、呼気を採取します。
6 2つの専用袋にある二酸化炭素の量を比較します。
ピロリ菌はウレアーゼと呼ばれる酵素を生成し、体の回りを覆っています。この酵素は胃粘液の成分である尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解します。そのため、ピロリ菌がいると二酸化炭素が多く発生します。
(NH2)2CO + H2O → 2NH3 + CO2
ピロリ菌の除菌薬は、胃酸の分泌を抑えるランソプラゾール40mg、多種の細菌の発育を抑えるアモキシシリン2,000mg、細菌性感染症に処方するクラリスロマイシン1,000mgの3種類を内服します。
現在はこの3種類が1シートになった「ランサップ製剤」が有名で、除菌率は約90%以上です。
もし、除菌に失敗した場合でも、次にクラリスロマイシンの代わりにメトロニダゾールを使用すれば、多くのケースで除菌に成功しています。
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