血液の異常が肉眼でわかる眼底検査

眼底検査の健康診断の内容
区分 項目 略号 基準値 単位
眼底検査 キースワグナー度 KW 0
動脈硬化性変化 SS 0
高血圧性変化 SH 0
糖尿病性変化 SCott 0

眼底検査健康診断でキースワグナー度、動脈硬化性変化、高血圧性変化、糖尿病性変化を測る場合、約15倍の拡大率の検眼鏡を使って測定します。

人間ドックでは眼底カメラを用いて検査するのが一般的です。結果は各項目とも0度からⅣ度までに分類し、「正常」や「異常」の値を健康診断結果に記載いたします。

血管の状態を直接観察できる唯一の場所が眼底です。眼の病気だけではなく、血管の状態から動脈硬化なども発見できます。

目の病気で異常値が出たら眼科を受診します。血管の病気では自覚症状がなくても、内科や脳外科などで精密検査を受けましょう。

眼底検査の基準値は「0度」であれば、「正常」です。

体験者の眼底検査は「正常」で基準値内でした。前回も「正常」で変化はありません。

眼底検査で判定できる病気

眼底検査の健康診断結果では動脈硬化、高血圧、糖尿病、高血圧性眼底、高血圧性網膜症、腎臓病などを疑うことができます。

さらに白内障、視神経乳頭陥凹大、緑内障、眼底出血、眼底白斑、ドルーゼ、網膜血管硬化症、高血圧眼底、糖尿病性網膜症、黄斑変性、網脈絡膜萎縮、網膜色素変性症などが診断されます。

動脈硬化は血管が硬くなる病気で、血管が狭くなったり、詰まったりするために脳梗塞、狭心症、腎機能障害などを引き起こすことがあります。

高血圧は血管の圧力が高まる病気で、血管が圧力に耐えるために、動脈の壁が厚くなり、血液が流れる管は狭くなります。

糖尿病は血中の糖の濃度が高い状態が長く続く病気です。神経障害を引き起こすために、手足がしびれて自由が利かなくなったり、眼に異常が現れると失明したりします。

判定結果が正常値内でなかった場合は、放置していると悪化したり、すでに治療が必要な可能性もありますので、早めに専門医に診てもらい、適切な指示を受けるようにしましょう。

眼底検査に関する役立つ知識

キースワグナー度は基準値が0度、異常値はⅠ度からⅣ度までに別れ、Ⅲ度以降ですと動脈硬化がかなり進んでいると見なされます。

キースワグナー度 解説
Ⅰ度 膜動脈が若干細く変化しており、高血圧性眼底と判断できます。
Ⅱ度 動脈硬化と判断でき、網膜の血管が閉塞している場合もあります。
Ⅲ度 動脈が顕著に細くなっていて、網膜浮腫、綿花状白斑、出血が確認できます。
Ⅳ度 Ⅲ度に加え、確認できる範囲以上に視神経が眼球に入る部分が腫れた状態である乳頭浮腫になっています。

動脈硬化性変化は0度が基準値ですが、Ⅰ度からⅣ度までは何らかの異常がある状態です。数値が大きければ大きいほど、動脈硬化と高血圧が進んでいると判断できます。

動脈硬化性変化 解説
Ⅰ度 網膜の動脈が勢いを増しているように見えます。
Ⅱ度 動脈がより硬く細くなり、血管の太さに違和感が感じられます。
Ⅲ度 血液が濁ったように赤銅色になり、動脈が途中で不自然に交差したりします。
Ⅳ度 血が赤銅色になる銅線動脈がⅢ度よりひどくなり、さらに高度に動脈と静脈が交差します。

高血圧性変化は基準値が0度であり、異常があるとⅠ度からⅣ度までのどれかに当てはまります。高血圧性変化も眼底検査と同様に他の数値が大きければ大きいほど高血圧が進んでいると判断できます。

高血圧性変化 解説
Ⅰ度 網膜の細い動脈が細くなっていきます。
Ⅱ度 I度より著明に動脈が細くなり、血管の太さもバラバラになります。
Ⅲ度 Ⅱ度の所見がさらに著しくなり、網膜出血や白斑を見られるようになります。
Ⅳ度 Ⅲ度に加え、確認できる範囲以上に視神経が眼球に入る部分が腫れた状態である乳頭浮腫になっています。

他の眼底検査が0を含めた5段階だったのに対し、糖尿病性変化は7段階で結果が出ます。基準値内の0度であれば、糖尿病性変化は問題はなく、Ⅰ度からⅥ度になると、既に何らかの異常が発生しています。

糖尿病性変化 解説
Ⅰ度 大きい静脈がコイル状になったり、毛細血管が詰まっていたりします。
Ⅱ度 出血をし、血の塊が斑模様に見えることがあります。
Ⅲ度 Ⅱ度の所見がさらに著しくなり、出血が融合して、大型の円状の出血を確認できます。
Ⅳ度 水晶体の後方にある硝子体からも出血します。
Ⅴ度 網膜炎が明らかで、全体に赤みが強く残ります。
Ⅵ度 網膜剥離し、眼球が正常な形を留めていません。

また、全ての眼底検査は専門医が目視で判断するため、多少の誤差は発生しますが、異常が確認されると何らかの体調不良を起こしたり、病気が発症する可能性は高いです。

眼底検査の体験談

眼底検査では眼底鏡や眼底カメラを用いて眼底の検査を行います。眼底検査のそもそもの目的は緑内障や視神経疾患、硝子体混濁などの眼病を検査することなのですが、眼底は身体の外部から最も鮮明に血管の様子を確認できる場所であることから、血管にまつわる病気についての検査の意味合いも持っています。
人間ドックでもよく眼底検査が採用されるようになっています。人間ドックの場合は検査時に眼底カメラを用いることが多いようですが、その際には眼底の様子をカメラを用いて鮮明なカラー写真で撮影して確認します。このようにして眼底検査で眼底の網膜の血管の様子を確認するのですが、その血管の描くパターンには一定の特徴があり、その形状から高血圧、動脈硬化、糖尿病、脳出血などの血管に由来する重篤な病気の兆候を知ることができると言われています。

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