| 区分 | 項目 | 略号 | 基準値 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 血清蛋白 | アルブミン | ALP | 3.8~5.2 | g/dL |
| アルブミン/グロブリン比 | A/G | 1~2 | - |
健康診断でアルブミンを測る場合、総蛋白と同様に血液検査から測定します。
アルブミンは血液中を流れるタンパク質の約50~65%を占めており、血液1dLあたり3.8g以下になると栄養状態が低下しています。
65歳以上に油脂類と動物性タンパク質の摂取を、魚と肉で均等になるように栄養指導したところ、アルブミン値が改善した。
また、老化の進行状態を計ることもでき、アルブミンが0.2g低下した人は握力が約6kgも下がった研究結果もありました。
アルブミンの基準値は「3.8~5.2g/dL」です。
体験者のアルブミンは「4.9g/dL」で基準値内でした。前回の「4.8g/dL」より少し上昇しています。
次にアルブミン/グロブリン比にあるグロブリンとは、2種類の血漿タンパク質の1つでアルブミンとは違い、他のタンパク質を包みこむタンパク質で水にも溶けにくく、アルブミンと比べて移動しにくいことが特徴です。
アルブミン/グロブリン比の基準値は「1~2」です。
体験者のアルブミン/グロブリン比は「1.8」で基準値内でした。前回も「1.8」で変化はありません。
アルブミンの健康診断結果で低い値の場合、低タンパク血症、ネフローゼ、肝硬変、肝障害、慢性炎症などを疑うことができます。
逆に高い値の場合、別のタンパク質であるグロブリンとの比率によりで病気を疑うことができます。
アルブミン/グロブリン比の健康診断結果で低い値の場合、ネフローゼ症候群、吸収不良症候群、たんぱく漏出性胃腸症などを疑うことができます。これはアルブミン量が減っているケースです。
グロブリン量が増えているケースでは、発性骨髄腫、肝硬変、こう原病、慢性炎症性疾患などを疑うことができます。高い値の場合、グロブリンが低下していることが考えられ、免疫不全症候群、副腎皮質ステロイド薬使用などを疑うことができます。
判定結果が正常値内でなかった場合は、放置していると悪化したり、すでに治療が必要な可能性もありますので、早めに専門医に診てもらい、適切な指示を受けるようにしましょう。
アルブミンは血液の浸透圧を保つ役割があります。浸透圧とは血管内に水分を保持するための圧力のことです。
低濃度と高濃度の2つの溶液が、水に溶けている物質は通さずに、水だけを通す性質がある半透膜を隔てて接しているとき、低濃度の溶媒が高濃度の溶液のほうに拡散しようとする現象を「浸透現象」といい、その圧力を「浸透圧」と呼びます。
体液には細胞組成の違いがあっても、常に一定の浸透圧でないといけません。血液も同じでアルブミンは浸透圧の維持に欠かせない物質です。
また、健康診断ではグロブリンを単体で検査することはないため、病院などでの精密検査に限ります。精密検査ではグロブリンはα1、α2、β、γに細かく分類され、それぞれの数値による推測できる病気が異なります。
α1の基準値は「2.8~4.1%」であり、基準値より高いときは急性炎症、慢性炎症、低低タンパク血症、基準値より低いときは急性肝障害が疑えます。
α2の基準値は「5.7~9.9%」であり、基準値より高いときはネフローゼ、急性炎症、基準値より低いときは低タンパク血症、肝障害が疑えます。
βの基準値は「6.1~10.7%」であり、基準値より高いときは妊娠、溶血、ネフローゼ、基準値より低いときは慢性肝障害が疑えます。
γの基準値は「9.0~18.3%」であり、基準値より高いときは肝硬変、肝障害、慢性炎症、骨髄腫、自己免疫疾患、基準値より低いときはネフローゼ、無グロブリン血症、低タンパク血症が疑えます。
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単身赴任でインドネシアに1年間在住しています。その間に食生活の影響で体重5kg減少しました。体調は悪くないのですが、健康診断結果でアルブミンが3.0mgまで減っていて、A/Gも0.8に下がってしまいました。過去の結果を見なおしてみると、健康なときはアルブミンとグロブリンの比が一定の割合を保っています。アルブミンは肝臓以外で作られることはなく、肝機能障害があるとアルブミンが低くなり、一方でグロブリンの増加が起こり、A/Gが低くなります。ただ、その後食生活の改善に努めて、栄養を十分に摂るようにしたら、また元の値に戻りました。軽度な異常値であれば、意外と1年以内に戻ることがわかりました。 |
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