尿酸(UA) - プリン体の老廃物である尿酸で痛風になる

尿酸値が高いと痛風でお酒が飲めない

尿酸

尿酸の健康診断の内容

区分 項目 基準値
尿酸 尿酸(UA) 2.1~7.0mg/dL

尿酸が多すぎると痛風になり、関節などが激しい痛みに襲われて、寝ることすら厳しいです。この尿酸が増える始まりはビール、カキ、レバーなどに多く含まれているプリン体にあります。

プリン体が分解されると、老廃物として尿酸を発生させます。これが許容量であれば、尿酸は老廃物として尿や便と一緒に排泄されますが、増えすぎると尿酸は体外に排出されるまでに時間がかかり、尿酸塩という細かいガラスの破片のような結晶と変化します。

この結晶化で尿酸は血液から分離されて、関節内に溜まってしまい、指先から膨らんでいきます。その後、足の親指や膝の関節を突き刺すように炎症が起こり、いきなり激しい痛みが発生します。

健康診断で尿酸を計る場合、尿検査ではなく血液検査から測定します。これは尿酸が尿のpH(酸性度)ではなく、血液中に含まれる尿酸という窒素化合物であるためです。

尿酸の基準値は2.1~7.0mg/dLです。以前の基準値は7.0mg/dL以下でしたが、2012年4月に変更されました。体験者の尿酸は3.4mg/dLで基準値内です。過去の4.1mg/dL、3.6mg/dL、4.1mg/dLからほぼ動いていません。

尿酸の結果で疑える病気

結果 基準値より高い
原因
  • 体調による一時的な異常値
  • 遺伝による影響
  • 高尿酸血症
  • 腎臓結石
  • 腎内尿酸結節
  • 腎不全
  • 尿管結石
  • 尿毒症
  • 痛風
  • 妊娠中
結果 基準値より低い
原因
  • 体調による一時的な異常値
  • 遺伝による影響
  • 低尿酸血症
  • 腎臓疾患(腎硬化症や腎不全など)
  • 尿管結石

健康診断結果で尿酸が基準値よりも高かったときは、主に痛風を疑うことができます。腎臓疾患や尿管結石の可能性もありますが、その場合は別の検査項目である尿蛋白尿潜血などの基準値を一緒に確認してみましょう。

痛風では足の親指の付け根や足首に耐えられないほどの痛みを感じ、関節が赤く腫れ上がってしまいます。女性よりも男性に発症しやすく、その比率は9:1ですので、50歳を超えた男性は特に注意が必要です。

尿酸値が基準値である7.0mg/dLを超えると、医師から「高尿酸血症」と言われます。この状態ではまだ痛風は発症していません。ただし、尿酸が結晶化して、徐々に関節に溜まっています。

高尿酸血症では自覚症状がほとんどないのですが、それが閾値を超えることである日突然、関節などに激痛が走ります。1度でも痛風になると、結晶化した尿酸を取り除くことはできないため、完治することはありません。

尿酸の元になるプリン体は80%以上が体内で生成されており、常に作られ続けています。仮に食事に含まれるプリン体をセーブしても、それは残り20%のプリン体に過ぎませんので、これ以上尿酸が増えないように内服薬を飲み続けるしかないわけです。

逆に尿酸が基準値よりも低かったときは、腎臓がうまく機能していないため、腎不全などが疑われます。このとき、尿酸は血液ではなく尿に多く含まれてしまうため、尿管に結晶が溜まりやすくなり、尿管結石も併発します。

尿酸に関する補足情報

尿酸値を下げるには食事療法と水分補給

尿酸値を下げるためには、食事に気をつけることがポイントです。控えたほうがいい食材にはレバーなど動物の内臓、牛肉、鰯や鯵などの魚、海老などの甲殻類というような贅沢品が多いです。

このように痛風は贅沢な食生活をすると発症したことから、以前は「帝王病」とも呼ばれていましたが、風が吹くだけでも痛いことから、次第に痛風という名前に変わった経緯があります。

ビールも贅沢品の1つであり、日本酒やワインも同じです。アルコール自体が尿酸値を上げるので、1日にビール中瓶であれば1本、清酒は1合、ワインは2杯を限度とします。

ただし、ストレスが溜まるような我慢は逆に不健康です。そもそも、レバーは鉄分が豊富ですし、鰯はEPAという動脈硬化を防ぐ物質が多く含まれています。急激にプリン体が減少するわけではなく、日々の積み重ねが大事ですので、バランスの取れた食事を心がけましょう。

また、水分をたっぷり摂り、尿量を増やして尿酸の排泄を促すことも有効です。体脂肪が多いと尿酸も溜まりやすいですので、運動も積極的に行い、健康的な食生活を続けましょう。

尿酸の体験談

良い

医師に聞いた話では「肥満体型の人は、皮下脂肪によって尿酸の算出が促進されるだけでなく、尿として尿酸を排出する機能も抑制されることが高い尿酸値に繋がる原因になる」そうです。

それを聞いて、少なくとも体型は標準の状態を保つように心がけています。肥満体型の人はかなりの確率で尿酸値が高い結果になっているとのことでした。

良い

尿酸値は中高年以上の特に男性にとっては気になる検査項目です。一般的な「尿酸値が高い=痛風になる」というイメージの通りで、痛風になると体の各関節から激しい痛みを感じます。

私の場合は何も考えずに食事をすると、健康診断で尿酸値が基準値を超えそうになります。そのため、普段からプリン体の少ない食事内容にしていて、飲み会でもビールは絶対に飲みません。

良い

ビールを飲みすぎると、ビールに含まれるプリン体の多さもさることながら、尿酸の生産を促進して、排出を抑制する働きによって尿酸値が大きく上昇します。それを聞いてからは、普段からお酒を飲むときにはプリン体の量が比較的少ない焼酎を中心に飲むようになりました。

普通

健康診断で行う尿酸の検査は血液検査で行います。尿酸はその名の通り通常は尿と共に排泄されるものですが、その過程で血液中に一定量の尿酸が含まれるため、血液中の尿酸値が高い場合には、過剰な量の尿酸が算出されていることが考えられます。

これはアルコール、特にビールの摂り過ぎや不規則で脂質の多い食生活になっていることが原因の場合がほとんどです。

ただ、尿として排泄される尿酸の量が低下しているケースもあり、この場合は腎臓の機能が低下して尿の量そのものが減少していたり、尿の中に排出される尿酸の量が低下していることが原因です。

普通

中高年以上の男性は、会社で受ける健診で尿酸を気にしている人が多いです。尿酸値が高いと「ぜいたく病」と言われる痛風を引き起こす原因になります。ただ、現代人の食生活が豊かになっているため、特別なぜいたくをしなくても尿酸値が高い人は増えてしまいました。

普通

基準値は最大7.0mg/dLですが、これは血液中に溶け込む最大量が7.0mg/dLであるためです。これ以上は血中に溶けることができず、関節各部に尿酸が付着し、これが炎症を引き起こすために強い痛みになります。私はこの仕組を知ってから尿酸値を改善するようになりました。

普通

尿酸値の基準値は6.9mg/dL以下で、これよりも多い場合には高尿酸血症と診断されます。さらに尿酸値が8.0mg/dLを超えるような場合には、非常に高い確率で痛風が発症するか、すでに痛風の症状が出ています。

私はまだ30代ですし、肥満体型でもないので尿酸値が基準値を上回ったことはありませんが、同僚や上司で40代後半以降になると、尿酸値が基準値を超えている人が結構いました。

悪い

普段から「ビールを大量に飲む、暴飲暴食をする、肥満体型である」と尿酸値が高い傾向にあり、痛風予備軍となっている人が多いです。私も毎日のようにビールを飲んでいるせいか、尿酸値は7.4mg/dLと高くなっています。

スポンサードリンク

本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた記事を掲載しておりますが、記事を参考にする際はご自身の責任のもと、ご利用いただくようお願いいたします。
公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2015.03.25
執筆者Kirito Nakano

関連する記事

RELATED ARTICLES
尿蛋白 - 尿にタンパク質が混ざると腎臓の機能低下の疑い
尿蛋白 - 尿にタンパク質が混ざると腎臓の機能低下の疑い
尿検査・腎臓・大腸 尿検査・腎臓の健診リスト
尿蛋白では尿にあまり存在しないはずのタンパク質が含まれているかを検査します。腎臓が血液をろ過して、体内にある液状の老廃物を尿として排泄す...
ケトン体 - 糖尿病でインスリンが欠乏すると陽性反応を示す
ケトン体 - 糖尿病でインスリンが欠乏すると陽性反応を示す
尿検査・腎臓・大腸 尿検査・腎臓の健診リスト
ケトン体とは肝臓で脂肪を分解したときに発生する老廃物で、正確にはアセト酢酸、アセトン、β-ヒドロキシ酪酸の3つを合わせた総称です。老廃物であ...
【漫画】第1話「インフルエンザの症状・潜伏期間・検査・脳症」
【漫画】第1話「インフルエンザの症状・潜伏期間・検査・脳症」
マンガでわかる健康 感染症モンスターズ
インフルエンザはA型、B型、C型に分類できるウイルスです。A型とB型は毎年わずかに抗原が変化して、1~3年おきに季節性インフルエンザとして流行...
【漫画】第7話「RSウイルスの症状・咳・診断・治療・保育園」
【漫画】第7話「RSウイルスの症状・咳・診断・治療・保育園」
マンガでわかる健康 感染症モンスターズ
RSウイルスは鼻、喉、気管、気管支、細気管支、肺胞などの呼吸器に感染します。6歳以上であれば、感染しても鼻から喉までの上気道の炎症にとどま...
【漫画】第6話「風邪の症状・原因・治療薬・早く治す方法」
【漫画】第6話「風邪の症状・原因・治療薬・早く治す方法」
マンガでわかる健康 感染症モンスターズ
かぜ症候群は最も頻度の高い呼吸器の感染症であり、鼻や喉などの上気道の粘膜にて、粘膜組織を破壊せずに多量の血液や組織液が流出するカタル性炎...

著作・制作など

AUTHOR AND PEOPLE
メディチェ編集部
メディチェ編集部
EDITORIAL DEPARTMENT
健康診断結果の見方を徹底解説。血液検査やがん検診などの基準値、関連する病気、治療法、体験談を紹介しています。

スポンサードリンク

SPONSURED LINK

ピックアップ

PICKUP

スポンサードリンク

SPONSURED LINK