尿潜血 - 結石などで腎臓や尿道が切れていると陽性になる

尿に血が混じっているかを調べる尿潜血

尿潜血

尿潜血の健康診断の内容

区分 項目 基準値
尿検査 尿潜血 陰性(-)

尿潜血とは尿に血液が混じっている状態であり、正確には尿の中に含まれる赤血球を計っています。通常、尿には5個/μL以下というわずかな量の赤血球しか存在しません。

しかし、尿が作られる腎臓、尿の通り道である尿管、尿を貯める膀胱、尿を体外に排出する尿道で出血があると、尿潜血が陽性(+)を示します。

目視でも尿の濃さから出血が確認できるときは、炎症ではなく結石や腫瘍ができてしまい、血管を傷付けている可能性が高いです。健康診断で尿潜血を計る場合、ケトン体などと同様に排尿を採取し、尿試験紙で検査します。

尿潜血の基準値は陰性(-)です。体験者の尿潜血は陽性(+)で基準値外でした。過去では陰性が続いていましたが、高熱で入院したときから数年間も陽性の状態が改善していません。

尿潜血の結果で疑える病気

結果 陽性(+~3+)
擬陽性(±)
原因
  • 体調による一時的な異常値
  • 遺伝による影響
  • 高血圧
  • 溶血性貧血
  • 急性腎炎
  • 慢性腎炎
  • 腎盂腎炎
  • 腎臓結石
  • 腎硬化症
  • 腎不全
  • 腎臓がん
  • 尿管結石
  • 尿管がん
  • 膀胱炎
  • 膀胱結石
  • 膀胱がん
  • 前立腺炎
  • 前立腺がん
  • 尿道炎
  • 生理中
  • 妊娠中
  • 妊娠中毒症

尿潜血の健康診断結果では腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道炎、前立腺などの病気を疑うことができます。このいずれかの部分で炎症、結石、がんなどが原因により、出血をしている可能性があります。

数値としては陰性(-)が0~5個/μL未満、擬陽性(±)が6~19個/μL未満、陽性(+)が20~49個/μL未満、陽性(2+)が50~249個/μL未満、陽性(3+)が250個/μL以上で、数値が高いほど病状は深刻です。

尿潜血が陽性の場合は尿蛋白尿素窒素も確認してみます。これらの数値も高い場合は病気のリスクが高まります。

腎臓結石、尿管結石、膀胱結石は腰痛の痛みが強いといった自覚症状があるために診断しやすいですが、腎臓がんや膀胱がんは初期症状がほとんどなく、尿検査で異常が発見されて、精密検査で確定することが多いです。

また、尿潜血の数値を改善するためには、腎臓に負担をかけないことが1番です。塩分を摂りすぎない、休養と睡眠を十分に取る、排尿を我慢しない、風邪をなるべくひかない、必要な薬以外は服用しないといった5つのポイントがあげられます。

尿潜血に関する補足情報

高齢男性は増加傾向にある膀胱がんに注意

尿潜血の結果から重い病気が判明することも少なくありません。例えば、がん細胞が増殖していると、血管を突き破ることが多く、出血しやすいです。

特に50歳以上の男性は膀胱がんの確率が上がるため、陽性反応が出たときは必ず再検査や精密検査を受けます。膀胱がんは男性のほうが女性よりも3倍発症しやすく、日本では30~40代男性の膀胱がんの発症率が上がっています。

その一方で健康な人でも尿に潜血が出ることがあります。これは病気ではなく、一時的なすり傷のような症状であることが多いです。逆に健康診断や人間ドックで毎回、陽性が出ている人は要注意です。

また、生理中の女性は大部分が尿潜血反応が陽性となりますので、生理が終わったあとに検査するようにしましょう。

尿潜血の体験談

良い

腎臓、尿管、尿道、膀胱などに異常がある場合、尿潜血の量がかなり増加します。悪化を極めると目で見てわかるほど、尿に血液が交じることもありますが、通常はそこまでの放置されることはまれです。そのため、試験紙を使って目視できない量の潜血を検査します。

この尿潜血では健康な人でも反応することが少なくありません。それは健康な人でも1日に2万個程度の赤血球が尿中に排出されているためです。この場合は擬陽性(±)と診断されるケースも実に多いです。

特に尿潜血の量が多くない場合は、疲労などによって一時的に潜血反応が出てしまっていることもあるため、まずは経過観察としてストレスの少ない生活をしばらく送ってから、再度検査を実施することになります。

その場合、症状はすぐに改善してしまうことが多いです。私も1カ月後の健診では陰性でした。

普通

採尿する検査項目は腎臓に関連しているがほとんどです。それは腎臓の主な機能が尿生成であるためで、尿に含まれる成分を検査すれば、腎機能と尿路に異常があるかどうかを確認することができます。

一方、血液検査を行って、尿として排出されるべき物質がどれだけ血液中に含まれているかを測ることで、腎臓のろ過機能などが正常かどうかを調べることも可能です。

悪い

私の場合は3年連続で陽性だったために、完全に腎臓の機能が異常であることがわかりました。疑われる病気には腎炎や腎結石などの腎臓の病気に加えて、尿管結石などの尿管の異常、膀胱炎や膀胱結石などの膀胱の異常の可能性もあります。

悪い

尿潜血では専用の試験紙を採尿した尿の中に入れ、その反応から尿の中に含まれる赤血球の量を検査します。健康体であっても尿の中には若干の赤血球の成分が排出されますが、その量はごくわずかです。

尿潜血というと明らかに尿に血が混じって赤くなるようなイメージを持たれるかもしれませんが、実際にそれほど血尿になるケースはまれで、見た目ではほとんど分からない程度の潜血が含まれることが多いです。

私は普段の尿では全く変化がなかったのですが、尿潜血では陽性になってしまいました。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2015.11.25
執筆者Kirito Nakano

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