尿素窒素(BUN) - 基準値22.9mg/dL以上で腎機能低下

尿中の成分が血液に混じる尿素窒素

尿素窒素

尿素窒素の健康診断の内容

区分 項目 基準値
腎機能 尿素窒素(BUN) 8.6~22.9mg/dL

尿素窒素では血液に含まれる尿素窒素の量を測定します。そのため、健康診断では尿検査ではなく、採血による血液検査で調べます。

尿素窒素は体内でタンパク質を使い終わったときに発生する物質です。その90%程度が腎臓経由で尿から排出され、血液中には基本的に微量の尿素窒素のみが存在しています。

仮に尿素窒素が23.0mg/dL以上という異常値に達すると、腎臓がうまく血液をろ過できていない可能性が高まります。

尿素窒素の基準値は8.6~22.9mg/dLです。体験者の尿素窒素は10.1mg/dLで基準値内でした。過去は10.6mg/dL、9.0mg/dL、11.0mg/dLであまり変化は見られません。

尿素窒素の結果で疑える病気

結果 基準値より高い
原因
  • 体調による一時的な異常値
  • 遺伝による影響
  • 加齢による影響
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 急性腎炎
  • 慢性腎炎
  • 腎盂腎炎
  • 腎臓結石
  • 腎硬化症
  • 腎不全
  • 腎臓がん
  • 尿路閉塞
  • 尿毒症
  • 消化管出血
  • 腸閉塞
  • 腹膜炎
結果 基準値より低い
原因
  • 体調による一時的な異常値
  • 遺伝による影響
  • 栄養不足
  • 拒食症
  • 肝硬変
  • 筋ジストロフィー
  • 妊娠中

健康診断結果で尿素窒素の値が高かった場合、主に急性腎炎、慢性腎炎、腎臓結石、腎硬化症、腎不全といった腎臓の病気に加え、尿路閉塞、消化管出血、腸閉塞、腹膜炎などを疑うことができます。

数値が23.0~30.0mg/dL未満であれば、健康診断では要経過観察と判定されます。これは腎臓疾患が確定するわけではなく、腎機能の低下に留まっている状態です。クレアチニン尿蛋白尿潜血の数値も確認して、腎機能がどのくらい低下しているかを総合的に判断してみましょう。

数値が30.0~40.0mg/dL未満であれば、すでに腎臓疾患が発症している可能性が高まります。40mg/dL以上では腎臓疾患だけではなく、糖尿病や消化管出血も併発している恐れがあります。

逆に尿素窒素の値が低い場合、栄養不足、拒食症、肝硬変、筋ジストロフィーなどが考えられます。尿素窒素はタンパク質から生じる物質であるため、栄養不足などでタンパク質が足りないときにも数値が低下します。

尿素窒素に関する補足情報

腎臓疾患になると血液が劣化していく

腎臓は血液から老廃物や余分な水分のろ過し、尿中に排出しますが、腎臓の機能が異常をきたすと、尿素窒素のように正常値よりも多くの不純物が尿に排出されます。

この不純物がタンパク質であれば尿蛋白の値が上昇し、赤血球であれば尿潜血の値が上昇するわけです。腎機能の健康診断では不純物ごとに異常を検査し、それぞれの値を総合して、どの疾患の可能性が強いか疑っていくことになります。

腎臓疾患は全身に障害が起きる深刻な病気です。まず、老廃物が処理されにくいため、慢性的なだるさを引き起こします。頭痛、吐き気、食欲不振の発生頻度も高くなります。同時に尿が出にくくなり、体に水分が溜まりやすいです。その結果、指先や足を中心にむくみが生じます。

さらに血液の成分にも異常をきたします。血液中のナトリウム、カリウム、クロール、カルシウムなどの電解質のバランスは崩れ、血圧が上がりやすいです。カルシウムが減少すると骨からカルシウムを摂取するため、骨ももろくなります。

尿素窒素の体験談

良い

腎臓の状態を確認する検査に、尿素窒素検査とクレアチン検査もあります。いずれも血液検査で行うものです。尿素窒素とは血液中の尿素に含まれる窒素成分のことで、タンパク質の分解時に生じる老廃物です。

通常は腎臓内でろ過されて尿として排泄されるものですが、腎臓のろ過機能が低下すると血液中に含まれる尿素窒素の数値が上昇します。

私はすでに尿蛋白だけが検出されていましたが、血中の尿素窒素も21.0mg/dLとギリギリの値でしたので、生活習慣の改善を続けました。今では両方とも基準値内に収まっています。

普通

尿素窒素は人間ドックの中には必ず入っている検査項目です。健康な人であれば、尿素窒素は腎臓でろ過されて尿中へすべて排出されます。

しかし、腎臓に問題が生じている場合、ろ過できなかった成分が血液中へ流れ出て、血中の尿素窒素の成分が多く検出されてしまいます。

尿素窒素の基準値は8.6~22.9mg/dLですが、これは目安であり、実際は性別や年齢、個人差などで数値は上下します。私は25.1mg/dLでしたが、今のところ治療の必要はなく、要経過観察となりました。

ただし、この基準値を大きく超えている場合は異常の可能性が高くなり、特に倍の40mg/dL以上の場合は腎機能の低下が懸念されます。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2015.05.05
執筆者Kirito Nakano

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