C反応性蛋白(CRP) - 細菌感染や悪性腫瘍で増える物質

低値ほど病気の可能性も低いC反応性蛋白

C反応性蛋白

C反応性蛋白の健康診断の内容

区分 項目 基準値
炎症性疾患 C反応性蛋白(CRP) ~0.30mg/dL

C反応性蛋白は細胞組織に傷がついたり、臓器や粘膜が炎症したときに、体が防衛反応として発生させるタンパク質です。特に肺炎球菌が体内にあるとこの数値が上がって、感染していることがわかります。

具体的には肺炎球菌の細胞に含まれる「C多糖体に対しての反応」を見る検査のために「C反応性」と呼ばれています。

肺炎球菌以外でも炎症が発生しているとC反応性蛋白は上昇します。例えば、インフルエンザ菌や黄色ブドウ球菌といった細菌性肺炎、リウマチ熱、悪性腫瘍、悪性リンパ腫、リウマチなどもC反応性蛋白の対象です。

一方、マイコプラズマ肺炎やクラミジアなどの一般的な細菌とはタイプが異なる細菌や微生物が原因で起こる肺炎には反応しません。

健康診断でC反応性蛋白を計る場合、血液を採取して、血中の成分を分析します。検査方法は定量検査と定性検査の2つがあります。

定量検査では血液1dL中のCRPの量を計測して、その数値によって異常値を検出します。定性検査では基準値が陰性(-)と擬陽性(±)であり、基準値外が陽性(+)で示されます。

C反応性蛋白の基準値は~0.30mg/dLです。体験者のC反応性蛋白は0.01mg/dLで基準値内でした。過去は0.03mg/dL、0.11mg/dL、0.12mg/dLであり、2回前より大幅に減少しています。この理由は今までCRPと違って、高感度CRPで検査したためです。

C反応性蛋白の結果で疑える病気

結果 基準値より高い
原因
  • 体調による一時的な異常値
  • 耳下腺炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • 心筋梗塞
  • リウマチ熱(リウマチとは違い心疾患になる)
  • 細菌性肺炎
  • 気管支肺炎
  • 胃炎
  • 関節リウマチ
  • 悪性腫瘍
  • 悪性リンパ腫
  • 熱傷(やけど)
  • 外傷
  • 虫歯

C反応性蛋白で基準値を超えた場合、潰瘍性大腸炎、心筋梗塞、リウマチ熱、関節リウマチ、悪性腫瘍、悪性リンパ腫などを疑うことができます。特に数値が3.00mg/dLを超えたときは、炎症疾患の可能性が高まります。

ただし、体にある細胞組織が炎症しているときに基準値を超えるため、胃炎や虫歯でも反応しますし、熱傷や外傷で皮膚がただれているときも、C反応性蛋白は高い値を示します。

C反応性蛋白は組織の損傷や急性の炎症があるときに、血液中に増えるタンパク質です。そのタンパク質の量は炎症、損傷、病気で上下します。

そのため、健康診断のC反応性蛋白によって新たな病気を発見するというよりも、すでに病気になったときに病状や経過観察を把握するときに利用する機会のほうが多いです。例えば、咳が止まらない風邪のために病院に行ったところ、肺炎の疑いがあるために血液検査にてC反応性蛋白を調べます。

C反応性蛋白に関する補足情報

ストレスが原因の心身症でも数値が上がる理由

組織の一部が壊れたり、体内に炎症が起きたりした場合、血液中にC反応性蛋白が現われます。このC反応性蛋白の産生量は炎症反応の強さに相関するため、症状が重さに比例して数値が上がっていきます。

体内の炎症を見る検査ですので、風邪や虫歯などがあっても数値は上がります。メタボリックシンドローム、心臓病、脳血管障害などの動脈硬化に由来する疾患との関連性も高いですので、C反応性蛋白が高いために心筋梗塞や悪性腫瘍などが確定するわけではありません。

異常がある場合の多くは発熱や不快感を伴っていますので、まずは自己判断で構いませんので、通常よりも体に不調な箇所がないかを確認しましょう。

また、過度のストレスが原因で発症する心身症による例なども報告されています。心身症は精神的ダメージが原因で胃炎や大腸炎といった病気が発症して、結果的にC反応性蛋白が上昇します。

特に健康診断のときには不安感や空腹でストレスが増幅しやすいですし、ストレスは他の血液検査の項目などにも影響しますので、なるべくリラックスを意識して健康診断に臨むことが大切です。

C反応性蛋白の体験談

普通

扁桃腺が腫れたり、口内炎ができたり、眼に見える部分に炎症反応が起こっている場合は、すぐに判断できるので早い時期に投薬を行うなどの効果的な治療が可能です。

しかし、体内で炎症反応が起きた場合にはそれができないため、発見が遅れて症状が悪化してしまうことがあります。

そういった体内の炎症反応の有無については、炎症性疾患を判断する炎症性マーカーという検査で、かなり正確に判断することが可能です。私は一般的な検査項目にない炎症性マーカーをかなり気にしています。

普通

通常の健康診断ではすべての炎症性疾患を検査することはないですが、人間ドックのC反応性蛋白などは炎症性疾患の検査項目の1つです。

肺炎球菌のC多糖体と反応するタンパク質という意味で「C反応性蛋白」と呼ばれていますが、体の中で炎症反応が起こり、組織が破壊されると血液中のC反応性蛋白が増え、炎症が収まると正常値に戻る性質を持っています。

医師に聞いた話では「健康診断には便潜血のようにあまり効率的ではない検査項目もあるが、炎症性疾患の検査は頼りになる」そうです。

普通

C反応性蛋白の数値が基準値の0.3mg/dLを超えていれば、体のどこかの部位で炎症反応が起こっている可能性が高いと判断できますが、それがどの箇所かまではこの検査で判別することは難しいです。

ただ、手軽に血液だけで炎症の有無を調べる目的ですので問題はありません。私の場合は人間ドックでこの検査を受けたときには、軽度の炎症反応が見られた擬陽性(±)でした。

そのときには扁桃腺の腫れの症状が若干見られたため、特にそれ以上の検査は行いませんでした。もし自覚症状が全くない状態でC反応性蛋白の数値が基準値から外れた場合には、より詳細な検査が必要になります。

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本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた記事を掲載しておりますが、記事を参考にする際はご自身の責任のもと、ご利用いただくようお願いいたします。
公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2015.04.26
執筆者Kirito Nakano

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