眼圧 - 空気を当てた角膜のへこみ具合で眼の圧力を計る検査
緑内障の可能性は眼圧で測定できる
眼圧の健康診断の内容
区分 | 項目 | 基準値 |
---|---|---|
視覚 | 眼圧 | ~21mmHg |
病院や健康診断で眼圧を計る場合、眼圧専用の機械を使って、圧縮した空気を片方の眼に吹きつけることで、眼圧を測定します。
空気が眼に当たると角膜がへこみ、そのへこみ具合で眼の持つ圧力がわかります。この圧力が高すぎると、眼球全体が膨らんでいる状態になり、視神経が圧迫されて、視界が部分的に見えなくなります。
以前は眼圧計を角膜に接触させて行う検査もありました。ただ、空気を噴射する測定のほうが麻酔の必要もなく、作業もスムーズであり、眼に直接触れないため負担も少ないです。
眼圧の基準値は~21mmHgです。以前の基準値は10~21mmHgでしたが、2012年4月に変更されました。
体験者の眼圧は右12mmHgと左11mmHgで基準値より少し低めでした。過去の検査では右10mmHgと左9mmHg、右8mmHgと左9mmHg、右7mmHgと左6mmHgだったため、少し上昇しています。
眼圧の結果で疑える病気
結果 | 原因 |
---|---|
基準値より高い |
|
眼圧の健康診断結果で高い値だった場合、高眼圧症や緑内障などを疑うことができます。逆に低い値の場合、網膜剥離、脈絡膜剥離、虹彩毛様体炎などを疑うことができます。
緑内障とは眼圧が上がることで視神経が圧迫される病気です。眼球には房水という液体が循環していますが、その房水の排出がうまくいかなくなると、眼球に房水が溜まってしまいます。その結果、眼球が膨らんで硬さを増すため、視神経が圧迫されて、脳への情報の伝達に障害が発生します。
障害では視界の一部が暗くなり、見えない場所が増えていきます。緑内障で失った視野は取り戻すことがほぼできません。最悪、失明に繋がる恐れがあるため、早期発見と早期治療で進行を遅らせることが重要です。
眼圧に関する補足情報
点眼薬や手術をする緑内障の治療
眼圧では視界が欠けていく緑内障が進行しますが、視力が低下する可能性も高いです。これは緑内障がどちらか片方の目に発症することから、片方の眼に負担がかかってしまうことが原因です。
眼圧とは眼球壁と眼球内を満たすリンパ液の一種である房水の圧力です。房水は眼球内に酸素や養分を補給するために必要ですが、この房水の生産量と流出量のバランスが崩れると、両眼の眼圧に圧力差が生まれます。
緑内障の治療では眼圧を下げるために、点眼薬で房水の生産量を抑えたり、房水の排出量を増やしたりします。
また、房水は毛様体で作られ、眼球を循環したあとに「シュレム管」と呼ばれる箇所から、眼の外に排出されます。緑内障ではこのシュレム管がうまく機能していないために、房水の流れが滞っています。そこで房水が流れにくいところに穴を開けるレーザー治療も一般的です。
眼圧の体験談

眼圧の基準値は7~21mmHgとされています。この範囲よりも高い場合は先ほど記載したように緑内障の可能性が疑われるのですが、近年では眼圧が正常でも緑内障になる場合があるようですので、その他の眼の検査結果と合わせて評価を行うようにするべきとされています。

眼圧は純粋に眼の病気を検査することが目的の検査です。眼の圧力を計るためには、顔を固定した状態で眼に空気をシュッと吹きつけます。圧縮した空気を眼に吹きかけて、角膜のへこみ具合で眼圧を計測します。

眼にはいつも房水という液体で圧力が一定の状態に保たれていて、房水の量が常に上下して流出量と生産量が一定になるように調整されています。
これが基準値よりも高くなったりすると緑内障や高眼圧症の症状が疑われます。同様に基準値よりも低い場合は網膜剥離などの症状の可能性もあります。

眼圧検査は専用の機器に顔を近づけて、目にシュッと空気が当てられる検査です。このメリットは眼球内に何も接触しないので目を傷つけずに検査ができることです。
感染症になる心配もなく、短時間で済むため、現在ではほとんどの健康診断や人間ドックでこの方法が採用されています。
ただ、眼圧は人によって個体差が大きく、この基準値を外れていても何も問題のない人も多いですし、逆に眼圧が基準値内であっても視神経障害が進行していくタイプの緑内障も存在します。
そのため、眼圧検査はあくまでも目安として、日常生活の中で視野などに違和感を感じたら、速やかに専門医に診断を仰ぎましょう。
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