中性脂肪(トリグリセリド) - 基準値を超えると皮下脂肪が溜まりやすい

中性脂肪は余ると皮下脂肪になる

中性脂肪

中性脂肪の健康診断の内容

区分 項目 基準値
脂質代謝 中性脂肪(トリグリセリド) 30~149mg/dL

血液中を流れる脂肪には中性脂肪、コレステロール、脂肪酸、リン脂質の4種類があり、どれも体には欠かせない物質です。これらは多すぎても少なすぎてもいけません。

特に中性脂肪は体を動かすエネルギーとして使われています。食事で栄養を摂り、体内で栄養がブドウ糖に変わり、ブドウ糖を使って人は動いていますが、ブドウ糖がなくなると体脂肪を分解してエネルギーにします。

その体脂肪は肝臓で作られる中性脂肪が元になっているため、中性脂肪が少なすぎるとエネルギー不足で疲れやすくなりますし、多すぎると体脂肪が内臓などにも付着してしまいます。適度な中性脂肪を摂ることが大切です。

健康診断で中性脂肪を計る場合、LDLコレステロールなどと同様に血液検査から診断します。中性脂肪の基準値は30~149mg/dLです。以前の基準値は30~199mg/dLでしたが、2012年4月に変更されました。

体験者の中性脂肪は94mg/dLで基準値内でした。過去の86mg/dL、65mg/dL、82mg/dLより少し増加しています。

中性脂肪の結果で疑える病気

結果原因
基準値より高い
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • 肥満症
  • 脂質異常症
  • 高尿酸血症
  • 膵臓疾患(急性膵炎や慢性膵炎など)
  • 糖尿病
  • 胆石症
  • 腎臓疾患(腎硬化症や腎不全など)
  • 脳疾患(脳卒中や脳梗塞など)
  • 甲状腺機能低下症
  • 心疾患(狭心症や心筋梗塞など)
  • 喫煙者
基準値より低い
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 栄養不足
  • 拒食症
  • 免疫力低下
  • バセドウ病
  • 悪性腫瘍
  • うつ病

中性脂肪の健康診断結果で高い値だった場合、高血圧、動脈硬化、脂質異常症、糖尿病、腎臓疾患、脳疾患、心疾患などを疑うことができます。逆に低い値の場合、免疫力低下、バセドウ病、うつ病などが考えられます。

中性脂肪は150mg/dLが異常値ですが、150~299mg/dLでしたら軽度の脂質異常症であるため、食事と運動で下げることができます。

300mg/dL以上になると、放置すると膵臓機能に支障が出やすいため、薬物療法も食事療法と運動療法に加わります。同時にLDLコレステロールが高いと、糖尿病や心疾患のリスクが増していきます。

中性脂肪に関する補足情報

中性脂肪が高いと動脈硬化になりやすい

体の溜まる脂肪の大半は中性脂肪です。これが過剰に蓄積すると肥満と判定されます。肥満が動脈硬化になりやすい理由は、肥満の人は動脈硬化の原因である中性脂肪とLDLコレステロールの値が高いからです。

中性脂肪はエネルギー源であり、LDLコレステロールのように血管に付着しては血管を酸化させることはありませんが、中性脂肪は善玉のHDLコレステロールを減らして、LDLコレステロールを増やしてしまうため、結果的に血管が弱っていきます。

弱った血管には白血球が集まり、その周囲は徐々に老廃物などが溜まっていきます。血管壁は厚くなり、血流が滞ることで動脈硬化を発症します。

中性脂肪は「トリグリセライド」とも呼ばれ、コレステロールともに食事内容に大きく影響されます。逆に言うと、食事のコントロールを中心とした生活スタイルの改善で治療が可能な病気です。

1日3食を心がけ、早食い、まとめ食いはせず、腹八分目に留め、糖分は控え、深夜の飲食は避けることで、脂肪は減っていきます。

動脈硬化を引き起こす前に、食事による摂取カロリーと運動による消費カロリーのバランスを考えながら、自分の体をケアしていきましょう。

中性脂肪の体験談

良い

中性脂肪値などを下げるために最も有効なのは食生活の見直しです。つい脂質の高い食事が多くなりがちですが、それを意識的に控えて、全体的な量も70%程度に抑えるだけで、かなり早い段階で効果が見られます。

私の場合も食生活の改善を始めて半年後の健診では、基準値の範囲内に入りました。また、普段から飲酒量が多い人はそれを抑えることも「かなり効果が高い」と言われているので、試してみてください。

良い

体内にある脂質には中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸、コレステロールの4つの種類があります。中でも中性脂肪はエネルギーの運搬や貯蔵などに重要な働きをする物質ですから、私たちの生活には欠かせない物質です。

しかし、中性脂肪が増えすぎると肥満の原因になりますし、悪玉コレステロールの増加を促すため、動脈硬化などの重篤な病気に繋がります。

中性脂肪の改善には食生活の見直し、アルコールの摂取の制限、定期的な運動の習慣化が効果的であり、私も魚中心の生活にしたり、ビールの量を減らすことで、中性脂肪が減っていきました。

普通

中性脂肪の数値が高くなる理由では「単純に食べすぎている人が多い」と医師に言われました。中性脂肪は体内に生命活動のために必要なエネルギーの備蓄のための役割を持っているのですが、肉類など脂質の高い食生活を続けて必要以上の食物を摂取していると、過剰備蓄の状態になります。

その結果、代謝されない脂質がそのまま中性脂肪として血中に現れるため、食べすぎの状態が続くと値が高めになるというわけです。

悪い

中性脂肪は脂質の一種ですが、体内のエネルギー代謝に使われる成分でもあるので、これが少なすぎれば生命活動のための備蓄エネルギーが少なくなっていることを意味します。

基準値を超えて高い値になると、皮下脂肪に変化しやすいです。私の場合も30代後半になってよくこの中性脂肪が150mg/dLを超えて要観察になっていました。

悪い

私の場合は中性脂肪とLDLコレステロール値が基準値よりも少し高い状態が数年続いただけだったので、医師からは「特に投薬の必要は無く、食事療法で大丈夫」と判断されましたが、中性脂肪が異常に高い場合にはコレステロール値を下げるための薬を服用するそうです。

ただし、副作用の発症率が非常に高いらしく、医師には「個人的にはあまりおすすめしていない」と言われました。

悪い

定期健診で中高年以上の男性が異常値になって再検査や要経過観察になりやすい項目です。私は最近、中性脂肪が基準値内に収まったことがありません。それ以外に病気を持っているわけではなかったので、自分としてはあまり気にしていませんでした。

ただ「中性脂肪が高すぎると、それだけで動脈硬化や糖尿病などのリスクが高まるので気をつけるべき」ということを医師に忠告され、検診の度にこの数値については注目するようになりました。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.23

著作・制作など

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メディチェ編集部
メディチェ編集部
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健康診断結果の見方を徹底解説。血液検査やがん検診などの基準値、関連する病気、治療法、体験談を紹介しています。

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