ペプシノゲン - 胃粘膜と胃酸分泌の状態で胃炎をチェック

異常値の人は内視鏡検査をするペプシノゲン

ペプシノゲン

ペプシノゲンの健康診断の内容

区分 項目 基準値
ペプシノゲン ペプシノゲンⅠ 70.1ng/mL~
ペプシノゲンⅡ 1との比率
ペプシノゲン比率 3.1~

ペプシノゲンとは胃の粘膜で生成される消化酵素のペプシンを作る物質で、その99%が胃内に出て1%が血液中に入ります。

胃が炎症を起こすとペプシノゲンの産出量は増加するため、血液中のペプシノゲンの含有量を測定することによって、高い確率で萎縮性胃炎を発見することができます。胃がんは萎縮性胃炎を経て発生する可能性が高いので、胃がんの早期発見に有効な検査方法と言えます。

健康診断でペプシノゲンを計る場合、胃の検査ではありますが、血液に含まれた成分を分析しますので血液検査から測定します。血液検査ですのでバリウムを飲むことも、食事制限の必要もありませんし、放射線被曝の心配はなく、妊娠中の人でも受診が可能です。

ペプシノゲンⅠの基準値は70.1ng/mL~です。体験者のペプシノゲンⅠは70.5ng/mLで基準値内でした。過去の70.2ng/mLより少し上昇しています。

次にペプシノゲンⅡも調べます。ペプシノゲンⅠは胃の底にある胃底腺から発生するのに対し、ペプシノゲンⅡは胃の出口に近い幽門腺に存在します。

ペプシノゲンⅡの基準値はペプシノゲンⅠの1/3以下が適切ですが、それ単体の数値では重要ではなく、ペプシノゲン比率をチェックします。ペプシノゲン比率はペプシノゲンⅠとペプシノゲンⅡの比率を表しています。

ペプシノゲン比率の基準値は3.1~です。体験者のペプシノゲン比率は3.2で基準値内でした。前回も3.2で変化はありません。

ペプシノゲンの結果で疑える病気

結果原因
陰性(-)
PGⅠが70.1ng/mL以上で
PG比率が3.1以上
  • 特に異常なし
  • 十二指腸潰瘍
陽性(+)
PGⅠが70.1ng/mL以上で
PG比率が3.1未満
  • ピロリ菌感染症
  • 胃潰瘍
陽性(+)
PGⅠが70.1ng/mL未満で
PG比率が3.1未満
  • 胃切除後悪性貧血
  • 萎縮性胃炎
  • 胃がん
中陽性(2+)
PGⅠが50.0ng/mL以下で
PG比率が3.1未満
  • 胃切除後悪性貧血
  • 萎縮性胃炎
  • 胃がん
強陽性(3+)
PGⅠが50.0ng/mL以下で
PG比率が2.0以下
  • 胃切除後悪性貧血
  • 萎縮性胃炎
  • 胃がん

ペプシノゲンが陽性になった場合、ピロリ菌感染症、慢性萎縮性胃潰瘍、胃切除後悪性貧血、萎縮性胃炎、胃がんなどを疑うことができます。

ペプシノゲンで異常値が見つかった場合は、胃内視鏡検査を含めた再検査をおすすめします。例えば、正常の粘膜ではなく、萎縮性胃炎や表層性胃炎と症状が出ているときに胃カメラを飲むと、胃の内部の皮が変形していることを確認できます。

ペプシノゲンに関する補足情報

早期の胃がんにはペプシノゲンが有効

ペプシノゲンⅠとⅡがある理由は、ペプシノゲンⅠは胃酸が分泌する胃の下部に多く存在しているため、胃全体を検査できないためです。胃の下部以外の胃酸を分泌する領域に存在するペプシノゲンⅡも一緒に検査することで、精度を増すことができます。

ペプシノゲンⅠとⅡを区別して測定することにより、胃がんの密接な関係を持っている萎縮性胃炎を発見します。

以前は胃がんの診断には胃部X線検査が一般的でしたが、血液検査でわかるペプシノゲンは簡単です。X線法よりも早期の胃がんの発見率は約2.7倍も高いとされており、検査コストも約半分に抑えられます。

胃がんが起こる前兆ともされる萎縮性胃炎を発見するためには、このペプシノゲンの分泌量のチェックが一般的です。

ただし、ペプシノゲンの基準値には個人差があるために、この数値に収まっていれば必ずしも安心というわけではないです。

ペプシノゲンの体験談

良い

ペプシノゲンとは胃粘膜から分泌される物質で、血液中にも含まれているため、血液検査で数値を計ります。ペプシノゲンの検査は胃がんのスクリーニングが目的です。胃粘膜に異常があるとペプシノゲンの量が変化するため、萎縮性胃炎や胃がんの可能性を疑うことができます。

私はペプシノゲンで異常値があったために、後日、精密検査をしました。ペプシノゲンは胃がんの可能性を調べることが目的ですから、異常が疑われた場合は胃内視鏡検査を行なって専門的な検査を行う必要があります。

結果、胃がんではありませんでした。一般的にはタンパク質やカルシウムなどの量が減少している場合にペプシノーゲンの量も減ることがあり、どうやらそれに当てはまったようです。

普通

中高年以上の方が受診する人間ドックの項目には入っていることが多い診察項目です。ペプシノゲンとは胃で分泌される消化酵素ペプシンの前駆物質であるペプシノゲンの血中濃度を検査して、胃の内部の様子を推測する検査です。

私も健康診断では経験しなかった項目でしたが、人間ドックでは必ずあり、1度だけ基準値から外れたことがありました。

悪い

ペプシノゲンには胃の下部で主に分泌されるペプシノゲンⅠと、胃の全体から分泌されるペプシノゲンⅡがありますが、血液検査でこの2つのペプシノゲンの量を測定して比較することで、胃がどのような状態になっているのかを推測することができるのです。

また、ペプシノゲンⅡは胃だけでなく、十二指腸にも存在するため、十二指腸潰瘍のような症状のリスクの高さも判別することが可能です。私はいつもひっかかるので、健診後は必ず胃カメラを飲むことになります。

悪い

私も人間ドックを受けるようになって、このペプシノゲンの検査を受けていますが、まだ異常値になったことはありません。ただ、友人が以前にペプシノゲンⅠの数値が70ng/mL未満になったことがありました。

そのときはⅠとⅡの比が3.1以上あったので陽性とはなっていませんでしたが、医師からは経過を観察するように言われたようです。このペプシノゲン検査でわかるのは萎縮性胃炎の状態の可能性だけであって、ペプシノゲン検査で「異常値=胃がん」ではありません。

確かに萎縮性胃炎の場合は胃がんになるリスクは高まりますが、それはあくまでもリスクが高いというだけです。もしペプシノゲン検査で陽性の判定になっても、胃カメラなどで検査を行わなければわからないです。

悪い

ペプシノゲンは胃粘膜の萎縮度を判定できます。萎縮度が高い場合、慢性萎縮性胃炎の症状になっていることが多く、萎縮性胃炎になると胃がんになるリスクが非常に高くなるため、主に胃がんのスクリーニングの目的で行われています。

私は常にペプシノゲンⅠが70.1ng/mL未満で、ⅠとⅡの比が3.0以下のため、いつも萎縮性胃炎の陽性と判定されます。逆に会社の同僚はペプシノゲンⅠの数値が珍しく高すぎて、胃潰瘍の疑いが出ました。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.03

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メディチェ編集部
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