心電図 - 血圧やLDLコレステロールの数値と総合的に判断する

通常は規則的に動き続ける心電図

心電図

心電図の健康診断の内容

区分 項目 基準値
心機能 心電図 所見なし

心電図の装置健康診断で心電図を計る場合、電極を体に取り付けて、体内の電流を測定します。心臓の筋肉が鼓動を打つたびに発生する微弱な電気信号を、体表面につけた電極から検出できる仕組みです。

その鼓動を波形として記録していき、その電気信号の乱れから病気の兆候などを読み取ります。同時に心拍数なども計り、心臓の状態を確認します。

心電図は数種類ありますが、一般的な健康診断では胸部に取り付ける胸部誘導が6本、手足に取り付ける肢誘導が4本、腕と胸部の境目につける2本の計12本の電極がある12誘導心電図を使用します。

心電図の基準値は「正常」です。体験者の心電図は正常で基準値内でした。過去も正常が続き、特に変化はありません。心拍数も68回/分で異常はなしです。

ただし、通常、電気が右房から下にある左室と右室に流れるところ、右側によっているため、所見には「右軸変位」が指摘されました。これは病的な所見ではなく、健康診断や人間ドックでは毎回指摘されています。

心電図の結果で疑える病気

結果原因
所見あり
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 加齢による影響
  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • 異常Q波(Q波が乱れている)
  • 右室肥大(右室に圧力がかかっている)
  • ST-T異常(ST波とT波が乱れている)
  • 陰性T波(T波が減少している)
  • 平低T波(T波が平たく減少している)
  • PR延長(P波のあとにQRS波が遅れて続く)
  • 房室ブロック(QRS波の幅が広い)
  • 上室期外収縮(正常よりも心房が早く収縮する)
  • 心室期外収縮(正常よりも心室が早く収縮する)
  • 上室性頻拍(脈拍が速くなり急に止まる)
  • 洞性頻脈(100回/分以上の脈になる)
  • 洞性徐脈(50回/分以下の脈になる)
  • QT延長(Q波とT波が伸びている)
  • 不整脈
  • 心臓肥大
  • 狭心症
  • 心膜炎
  • 心筋梗塞
  • 冠動脈不全
  • 心不全

心電図の健康診断結果では高血圧、動脈硬化症、不整脈、心臓肥大、狭心症、心膜炎、心筋梗塞、冠動脈不全、心不全などを疑うことができます。

心臓は右心房、右心室、左心房、左心室で構成されていて、この心房と心室が縮んだり、膨らんだりすることで、血液を体内に送っています。最初に心房が収縮することでP波が発生し、次に心室が収縮することで大きなQRS波が発生します。そのあと、心室の弛緩がすることでT波を確認できます。

そのため、心臓が病気ではなくとも、心臓から出るP波、QRS波、T波という波長が正常とは異なる場合、その状態を所見ありとして、心電図の健康診断結果に記載します。

例えば、心拍数が100回/分以上になる洞性頻脈では、貧血、心不全、バセドウ病などの病気が疑われますが、あくまで心拍数が基準値よりも高い状態が確認できているだけです。

体調による一時的な乱れも考えられますので、病気であるかどうかは循環器内科などで、心臓エコー検査やホルター心電図といった精密検査を受けることで、病名が確定できます。

逆に心拍数が50回/分以下になる洞性徐脈も正常とは異なりますので、所見なりとなりますが、洞性徐脈はスポーツ選手によくある症状だったりします。ただし、スポーツをしていない人が洞性徐脈である場合は、甲状腺機能の低下や薬の副作用の可能性があり、精密検査が必要です。

心電図に関する補足情報

短時間の心電図では異常が発見しにくい

心臓の病気は基本的に心臓に酸素や栄養を送る冠状動脈が詰まり、血流が滞ることで起きます。これは血管の壁に脂肪やコレステロールが付着し、血管が狭くなることが原因です。

そのために心電図に異常が見られた場合は、血管を狭くする原因の血圧LDLコレステロールの値にも注目します。不整脈や狭心症はいつ起こるかわかりません。短時間の心電図では異常が発見できないことも多いため、血液や血管の数値が大切です。

また、心電図を長時間測定するためには携帯型のホルター心電図があります。24時間連続で心電図を記録することで、個人でも診断ができます。

心電図の体験談

良い

心電図では心臓の筋肉が収縮する時に発生する微弱な電気信号を記録しています。そのとき、よく「リラックスしてください」と言われる理由は、元々微弱な電気信号を計測するのに体が緊張している状態では正確な検査が不可能だからです。

普通

私は20代の頃に洞性徐脈で再検査になったことがあります。医師が言うには「この洞性徐脈の症状は若い世代の人や正常な人であってもたまに見られる」とのことで、病院では「スポーツマン心臓」などと呼ばれることもあります。

特にスポーツを真剣にやっていた人や普段から運動量の多い人にこの症状が見られます。確かに週に4回のジム通いをして、かなりのトレーニングをしていた私は「なるほど」と納得したことと同時に、何事もなくて安心しました。

ただし、筋トレをするからといって必ずなるわけではないですし、この洞性徐脈の状態が長く続いていたり、40回/分の心拍数にまで低下するような場合は「心臓に何かしらの負担がかかっている疑いがあるので、すぐに医師に相談してください」と言われました。

普通

心電図の検査はベッドに横になった状態で心臓の周辺だけでなく、手首や足首などにも電極を付けて計測を行います。これは体のそれぞれの方向からの血流を促す心臓からの電気信号を受診することが目的です。

時間は2分程度で終わりますし、検査中に痛みなどを感じることはまったくありません。その間に心臓の筋肉の収縮に伴う電流を計測することで、心臓の状態を把握することができるため、不整脈や心筋梗塞などのサインを見つけられます。

私もそうでしたが、心電図で異常が会った場合は、まずはその状態を正確に把握するために精密検査を行います。精密検査には心エコー検査や心筋シンチグラムなどです。結果的に私には異常は見つからなく、一時的な症状だったことが予想されます。

悪い

健康診断では心電図の計測を必ず行います。心臓の動きを定量的に計測することで心臓や血液の流れに関連するさまざまな病気の発見につながるためです。

私も社会人になってからは定期的に健康診断を受けていますが、入社して1年目の健康診断でいきなり心電図の診断結果に要再検査のマークが付いていたので、驚いてしまった記憶があります。医師からは「軽度の洞性徐脈のような状態」と言われました。

これは一時的に1分間の心拍数が60回/分未満になっている状態のことを指すそうですが、私の場合は50回/分の心拍数だったために一応再検査となったようでした。

悪い

私の場合は洞性徐脈で再検査になりましたが、それ以外にも期外収縮や洞性不整脈、洞性頻脈なども心電図では異常値として計測されました。

他に何か病気がなければ経過観察だけで済む場合が多いので、検診の結果で異常ありとなっていてもまずは慌てずに医師の診断を受けるのが良いようです。

当然、心房細動や虚血性疾患、心肥大など非常に重篤な症状や病気が原因の場合もありますので、まずは医師に相談することが重要です。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.03

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メディチェ編集部
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