GPT(ALT) - 値が高いと血流が鈍って肝機能障害のリスク

血液がドロドロになるとGPTが上昇する

GPT(ALT)

GPTの健康診断の内容

区分 項目 基準値
肝機能 GPT(ALT) 0~30U/L

GPTはALTと表記されることもある肝臓に特化して存在する酵素です。主に肝機能が鈍ると、値が上昇する特徴があります。

GPT=グルタミン酸ピルビン酸転移酵素
ALT=アラニントランスアミナーゼ

肝臓は腹部の右上に位置して、ほぼ肋骨の下に収まっている最大の臓器です。その肝臓が病気になり、細胞が壊れると著しくGPTが増加するため、肝障害を調べる場合にGPTのスクリーニング検査が行われます。

健康診断でGPTを計る場合、GOTなどと同様に血液検査から測定します。GPTの基準値は0~30U/Lです。以前の基準値は5~45U/Lでしたが、2012年4月に変更されました。

体験者のGPTは17U/Lで基準値内でした。過去の21U/L、12U/L、11U/Lより上昇しています。

GPTの結果で疑える病気

結果原因
基準値より高い
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 急性肝炎
  • 急性ウイルス肝炎
  • アルコール性肝炎
  • 薬剤性肝炎
  • 激性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 活動性慢性肝炎
  • 自己免疫性肝炎
  • うっ血肝障害
  • 脂肪肝
  • 肝硬変
  • 肝臓がん
基準値内で低値
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 妊娠中

健康診断結果でGPTが高い値だった場合、慢性肝炎や脂肪肝といった肝臓疾患を疑うことができます。

さらにGPTはGOTと比較することで、可能性のある肝臓疾患の種類を絞ることができます。例えば、GPTとGOTが両方とも100U/L以上、主に500U/L以上に急激に上がった場合は急性肝炎の可能性が高いです。

GPTとGOTが両方とも異常値ですが、GPTのほうが高い場合、例えばGPTが500U/LでGOTが50U/Lなどでは、慢性肝炎などが疑われます。

この理由はGPTとGOTが機能的にほぼ一緒の酵素ですが、GPTが肝臓にしか存在しないため、GPTのみが高いときは肝臓にのみ慢性的な炎症があると考えられるからです。

GOTのほうがGPTよりも高い場合は、2倍未満であれば、急性肝炎、脂肪肝、肝硬変、心筋梗塞など、幅広く考えられますが、2倍以上の開きがある場合は、肝臓がんやデュシェンヌ型筋ジストロフィーが疑われます。

また、GPTが低い値の場合は特別な病気を指摘されません。一時的な異常値や妊娠中、もしくは元々低めなど、健康上は問題ないケースが多いです。

GPTが異常値である場合、肝臓の負担が考えられます。禁酒と禁煙を徹底して、健康的な食事と運動を心がけます。ストレスや睡眠も肝機能に深く関わるために、総合的にライフスタイルを改善しないといけません。

ただし、すでに肝臓の病気を発症している場合は、これらの生活指導だけで自然治癒することは難しく、投薬や入院が必要です。

GPTに関する補足情報

自覚症状に乏しい肝臓は健康診断が大切

GPTのほとんどは肝臓にあるため、GPTの値が高い場合は肝臓に異常があると判断できます。一方、機能的には同じ働きをする酵素であるGOTは、肝臓、心臓、骨格筋にも存在しています。

そのため、両方の数値を比較することで、健康状態が悪化している臓器を特定しやすくなります。GPTに異常値が指摘されたら、まずはアルブミン、GOT、γ-GTPを確認して、必ず専門医の元で再検査を行いましょう。

肝臓はなかなか異常を訴えない自覚症状に乏しい臓器ですので、基準値を少し超えた程度でも症状の有無にかかわらず、医療機関を受診することが安全です。

例えば、脂肪肝も肝臓疾患の代表例です。脂肪肝の主な原因は肥満ですが、アルコールを飲む人や糖尿病患者にも多い病気です。

肥満度の高い人の肝臓では、肝細胞に中性脂肪が過剰に溜まってしまい、血液が次第にドロドロになりやすいです。その状態を放置すると、肝臓は慢性的に炎症を繰り返し、回復せずに破壊されてしまい硬くなっていきます。

これが肝硬変です。肝硬変になると、肝臓だけではなく全身の血管に異常が見られるようになり、中でも食道静脈瘤が破裂しやすいです。肝臓は人体にとっても重要な臓器ですので、早期発見と早期治療が大切になります。

GPTの体験談

良い

私はGPTが41U/Lで基準値内ギリギリでした。ただ、別の健康診断の基準値は35U/L以下ですので、毎年の変化をウォッチしたいと思います。

ただ、国際標準では40U/L以下と決められていたり、60U/L以内であれば治療の必要がなかったりと、少し差がありました。また、基準値より低くても特別な病気などはないとのことです。

普通

GOTは肝臓だけではなく、筋肉や赤血球にもあるということでしたが、GPTは肝臓の細胞だけになります。そのため、筋肉や赤血球が壊れたときは、GOTだけが上がってGPTが上がりません。肝臓の細胞が壊れたときは、GOTとGPTが同時に増えます。

悪い

GPTの基準値は30U/L以下で、これ以上の数値の場合、何らかの肝臓病の可能性が疑われます。肝臓は何か異常があっても自覚症状として出ることがあまりないため、こうしたスクリーニング検査によって早期発見を心がける必要があります。

私は20代の男性ですが、GPTが50U/Lで基準値をオーバーしていました。急性肝炎などの可能性が疑われますが、検査ではGOTなどと比較して肝硬変や心筋梗塞も調べました。

結果、軽度の肝機能障害でした。お酒もあまり飲まず、運動もかなり行っていますが、偏った食事が原因で一時的に脂肪肝だったようです。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.03

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メディチェ編集部
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