硫酸亜鉛混濁テスト(ZTT) - 濁り具合で肝臓の状態がわかる

高いと肝機能障害が疑われる硫酸亜鉛混濁テスト

硫酸亜鉛混濁テスト

硫酸亜鉛混濁テストの健康診断の内容

区分 項目 基準値
肝機能 硫酸亜鉛混濁テスト(ZTT) 2.5~12.0U

硫酸亜鉛混濁テストは肝機能の状態を診断するテストです。血液から分離した血清の中にあるγ-グロブリンというタンパク質を凝固させ、濁り具合から肝臓のダメージを計ります。

アルブミンとグロブリンはアルブミンで計りましたが、グロブリンはα1、α2、β、γの4種類があり、その中でもγ-グロブリンが肝臓疾患に関与しているため、硫酸亜鉛混濁テストではγ-グロブリンに特化して検査します。

健康診断で硫酸亜鉛混濁テストを計る場合、チモール混濁テストなどと同様に血液検査から測定します。硫酸亜鉛混濁テストの基準値は2.5~12.0Uです。体験者の硫酸亜鉛混濁テストは5.6Uで基準値内でした。過去の5.1U、5.9U、7.4Uより少し減少しています。

硫酸亜鉛混濁テストの結果で疑える病気

結果原因
基準値より高い
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 加齢による影響
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 肝硬変
  • 肝臓がん
  • 炎症性疾患
  • 自己免疫疾患
  • 膠原病
  • リウマチ
  • 多発性骨髄腫
基準値内で低値
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 無グロブリン血症
  • 低タンパク血症
  • ネフローゼ症候群
  • 胆汁うっ滞症
  • 高タンパク尿疾患

硫酸亜鉛混濁テストで基準値より高いときは肝炎、肝硬変、肝がんなどの肝臓疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患、膠原病、多発性骨髄腫が疑えます。

逆に基準値より低いときは無グロブリン血症、低タンパク血症、ネフローゼ症候群、胆汁うっ滞症、高タンパク尿疾患などを疑うことができます。

判定結果が正常値内でなかった場合は、GOT、GPT、γ-GTP、チモール混濁テストといった他の肝機能に関する数値もチェックします。それらの値が正常値である場合は一時的な異常値であるケースも多いです。

硫酸亜鉛混濁テストはどちらかと言えば、健康診断で肝臓疾患を見つけるための検査項目ではなく、すでに慢性肝炎や肝硬変などを発症した人の治療過程で、肝臓の状態が改善されているかどうかを計測する指標です。

硫酸亜鉛混濁テストに関する補足情報

アルブミンとグロブリンのバランスを計る

硫酸亜鉛混濁テストでは血液から血球成分を除いた血清に試薬を加え、タンパク質の濁り度を計ります。血液中には大きく分けてアルブミンとグロブリンというタンパク質があり、その両方を足した総蛋白の量も検査します。

血清アルブミンは主に肝臓で生成されますが、このとき肝機能が低下しているとアルブミンの産生量が減るため、血液中ではグロブリンの割合が多くなります。

このグロブリンが多いと血液の濁りが強くなり、特にγ-グロブリンの検査値が高くなります。そのため、硫酸亜鉛混濁テストとはアルブミンとグロブリンのバランスを計る検査とも言えます。

硫酸亜鉛混濁テストの体験談

普通

硝酸亜鉛混濁テストの基準値は4~12Uです。硝酸亜鉛混濁テストの結果が基準値を上回る場合には肝炎や肝硬変、肝がんの可能性があるため、健康診断で基準値を大きく外れていた場合にはすぐに専門医に相談して精密検査を受ける必要があります。

私のように基準値ギリギリや少し外れているような場合は、アルコールを控えたり、脂質の高い食事の量を減らして、睡眠時間を長めに取るなどの生活習慣の改善をして経過を観察するように指示されます。

ただし、そのような場合でも何らかの自覚症状があったり、心配する点があるようならば、すぐに医師に相談するのがいいと思います。

普通

硫酸亜鉛混濁試験は血液から生成した血清蛋白に試薬を加え、その反応を調べることで異常の有無を確認します。硫酸亜鉛混濁試験で検出する物質はγ-グロブリンです。

肝機能に障害があり、特に肝硬変の状態になっていると血液中のγ-グロブリンが急激に増加するため、この数値を調べることで肝機能の異常がわかります。

私は硫酸亜鉛混濁試験の結果が高い数値だったため、GOTやγ-GTPといった他の肝臓に関する項目を調べましたが、それらは基準値内だったため、肝硬変の可能性は低く、要経過観察となりました。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.03

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メディチェ編集部
メディチェ編集部
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