空腹時血糖(BS) - 基準値の109mg/dLを超えると糖尿病リスク
血液中の糖分の量を調べる空腹時血糖
空腹時血糖の健康診断の内容
区分 | 項目 | 基準値 |
---|---|---|
膵機能 | 空腹時血糖(BS) | 60~109mg/dL |
空腹時血糖とは血液の中にある糖の量を示しています。基準値を大幅に超える原因は、糖を分解するためのホルモンであるインスリンが膵臓で作られにくくなってしまい、血液に糖が溜まっていることなどが想定されます。
この空腹時血糖は食事の内容で数値が左右されやすいために、検査前夜の夕食後から絶食し、翌日の朝食前の空腹時に検査します。
さらに正確に膵臓の状態を調べるためにはヘモグロビンA1cにも注目しましょう。ヘモグロビンは糖と結合する性質があり、糖と結合したヘモグロビンをヘモグロビンA1cと呼んでいます。この数値を計測することで、過去1カ月程度の血糖値の平均もわかります。
健康診断で空腹時血糖を計る場合、採血で血液中に含まれるブドウ糖の量を調べます。空腹時血糖の基準値は60~109mg/dLです。
体験者の空腹時血糖は97mg/dLで基準値内でした。過去の94mg/dL、81mg/dL、76mg/dLより少し上昇しています。
空腹時血糖の結果で疑える病気
結果 | 原因 |
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基準値より高い |
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基準値より低い |
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空腹時血糖では主に糖尿病を疑うことができます。値が110~125mg/dLになると糖尿病予備群とされ、126mg/dL以上で糖尿病とされます。
基準値を超えた場合の再検査としては、空腹時の血糖値ではなく、ブドウ糖75g摂取したあとの血糖値を計って、その値が200mg/dL以上になったら糖尿病が確定します。
糖尿病になると食事制限が厳しくなります。腹八分目は絶対であり、1日規則正しい3食、野菜と海藻類から食べ始め、甘い物はほどほどにして、揚げ物や脂肪分の多い料理は控えめにします。
また、糖尿病の目安になる空腹時血糖値の高さが注目されがちですが、逆に低い場合も肝硬変、膵臓腫瘍、副腎機能低下症などが疑われます。
空腹時血糖に関する補足情報
手軽な血糖値対策なら機能性表示食品
機能性表示食品とは「機能性を明確に表示できる食品」のことです。研究論文や臨床試験などの科学的根拠を消費者庁に提出する義務があり、常に安全性や機能性、品質の維持、健康被害の情報収集が管理されています。
血糖値が気になる人向けにも機能性表示食品は開発されています。例えばアラプラス糖ダウンを摂取することで糖をエネルギーに変換しやすくなり、食後血糖値の上昇を穏やかにすることが確認できました。
短時間に75mgのブドウ糖を飲み、2時間後の血糖値を測定する臨床試験においても、通常は血糖値が上がりますが、アラプラス糖ダウンを3カ月摂取した人の血糖値は下がっています。
今までの健康食品は大腸などで糖の吸収をブロックして、体外に排出するのみでした。しかし、アラプラス糖ダウンは糖をきちんと吸収して、それをエネルギーに変換する「糖代謝」を促すため、食生活の改善や運動習慣と併せることで健康効果も期待できます。
この働きを活発にするALA(5-アミノレブリン酸リン酸塩)というアミノ酸は、ほうれん草などの緑黄色野菜や黒酢などの発酵食品にも含まれる自然な物質です。そのALAを配合したサプリメントがアラプラス糖ダウンです。
高血糖が気になる人はトクホ認定の緑茶
トクホとは健康の増進に関連することが科学的に証明され、消費者庁に認可された食品のことです。高血糖が気になる人にもトクホは開発されており、その1つに伊藤園の緑茶習慣があります。
緑茶習慣には食後の血糖値の上昇を抑える「難消化性デキストリン」が含まれており、一般的なお茶系の飲料と比較したとき、食後30分の血糖値上昇が抑制されたことが科学的に証明されています。
通常、糖は小腸の粘膜からすぐに血管に移動するため、食後の血糖値が急激に上がります。しかし、緑茶習慣を摂取すると、小腸の粘膜を難消化性デキストリンが部分的に覆って、血液への糖の移動を防いでくれます。
その結果、糖の吸収はおだやかになり、血糖値の急上昇が抑えられるわけです。伊藤園はこの難消化性デキストリンを食事によく合う緑茶に配合しました。おいしいことから毎日続けられるトクホ飲料です。
血糖値が高め、食事が不規則、外食する機会が多い、炭水化物が好き、運動習慣がないなどで、食後の血糖値が戻りにくい状態の人には、持ち運びにも便利なスティックタイプの緑茶習慣がおすすめです。
空腹時血糖とヘモグロビンA1cを一緒に確認
糖尿病が気になる人の中には尿糖をチェックする人もいますが、糖尿病の早期発見に欠かせない項目はこの空腹時血糖とヘモグロビンA1cです。
ただし、空腹時血糖は前日などの食事が影響しやすいため、前回よりも空腹時血糖が高い場合は、最初にヘモグロビンA1cの変化を確認してみましょう。ヘモグロビンA1cは過去1カ月間の平均的な血糖値がわかります。
ヘモグロビンA1cがそこまで上昇していなければ、体調による一時的な値であることも考えられます。
また、空腹時血糖値を下げるためには、肥満の解消、バランスのとれた食事の摂取、適度な運動、ストレス解消、禁煙と節酒が大切です。
血液中の成分のわずか0.1%の糖質ですが、血管を通して臓器に影響を供給し、脳にとっては唯一のエネルギー源にもなっています。空腹時血糖値が高いと血がドロドロになり、動脈硬化が進み、重い内臓疾患につながります。
特に糖尿病の初期症状では神経伝達に異常が現れますので、手足の痛みやしびれが起きたら、糖尿病による神経障害のサインかもしれません。
空腹時血糖の体験談

健康診断の日は「朝から何も食べないでください」と指示されるか、もしくは「朝7時までに食事を済ませてください」など朝食の時間を制限される場合があるかと思います。
何も食べずに健康診断を受ける場合に検査される血糖値は空腹時血糖で、後者の方は食後2時間の血糖を測ることができます。
ほとんどの健康診断では空腹時血糖を検査することが多いです。私も社会人になってから何度も健康診断を受診していますが、健康診断は朝に行われて、その日は朝から何も食べないように指示されています。

血糖値の検査は糖尿病の検査で重要な検査項目の1つとされています。基準値よりも常に高い状態は糖尿病に近い症状ですので、定期的に血糖値の数値を検査して自分の体の状態を把握しておくことが大切です。
血糖値の基準値は空腹時で100mg/dL未満です。食事をすれば摂取した糖分の影響で血糖値は上がるので、食後2時間の血糖値は140mg/dLまでが正常値の範囲です。この数値を超えると、正常高値、境界型糖尿病、糖尿病となっていきます。

糖尿病は1度発病すると症状を抑えることはできても、完治させることは極めて難しいとされているため、発病させないように早期に取り組みを行うことがとても重要です。
そのため、血糖値の検査で正常値を少し超えた程度、たとえ101mg/dLでも再検査を行って細目に血糖値のモニタリングを行うことが推奨されています。

糖尿病にはインスリンが絶対的に欠乏する1型糖尿病と、生活習慣などが関係する2型糖尿病の2種類があります。日本人の90%以上の糖尿病患者が2型糖尿病ですが、2型糖尿病は遺伝要素もさることながら、生活習慣に関連していることが特徴です。
仮に糖尿病になったときは糖尿病対応の食事に切り替えて、積極的に運動を行ったり、飲酒や喫煙を止めるなどの生活習慣の改善により、血糖値を下げる努力が必要です。

健康診断を受ける際には必ず前日9時以降は食事を取らないことが決められています。これは血液検査で空腹時血糖値を検査するための準備です。
血糖値はその名の通り、血液中のブドウ糖の量ですが、血糖値は食事によってその数値が上昇してしまうため、安定した数値を検査するためには必ず9時間以上の絶食時間をおかなければいけません。
私は学生のときに「大丈夫だろう」と深夜にパンを食べた結果、空腹時血糖の基準値をオーバーしてしまいました。実際には糖尿病などの病気はなく、単純に食後による血糖値の上昇が原因です。
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