ヘモグロビンA1c(HbA1c) - 6.5%以上は糖尿病の疑い

ヘモグロビンと糖がくっついたヘモグロビンA1c

ヘモグロビンA1c

ヘモグロビンA1cの健康診断の内容

区分 項目 基準値
膵機能 ヘモグロビンA1c(HbA1c) ~6.2%

ヘモグロビンA1cはヘモグロビンが糖とくっついた物質です。この状態になると、約120日間は血液中に存在するため、ヘモグロビンA1cを調べることで過去1カ月程度の血糖値の状態がわかります。

健康診断で一緒に調べる空腹時血糖は、純粋な血糖値を調べる最適な指標ですが、食事の時間や内容で変化しやすい物質であるため、空腹時血糖とヘモグロビンA1cの両方を検査して、精度を上げる工夫がされています。

健康診断でヘモグロビンA1cを計る場合、空腹時血糖と同様に採血をし、血液中に含まれるヘモグロビンA1cの割合を調べます。ヘモグロビンA1cの基準値はNGSPが~6.2%、JDSが~5.8%です。

以前の基準値はJDSの4.3~5.8%のみでしたが、2012年4月から国際的な基準であるNGSPが加わり、NGSPが~6.2%、JDS~5.8%と併記されるようになりました。いずれはNGSPに統一されます。

体験者のヘモグロビンA1cはNGSPが5.1%で基準値内でした。過去はNGSPが5.1%、JDSが4.8%、4.6%、4.7%で大きな変化は見られません。

ヘモグロビンA1cの結果で疑える病気

結果原因
基準値より高い
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 異常ヘモグロビン症
  • 高ビリルビン血症
  • 膵臓疾患
  • 糖尿病
  • 腎不全
  • 慢性アルコール中毒症 など
基準値内で低値
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 溶血性貧血
  • 多量出血 など

ヘモグロビンA1cが異常値になる割合としては高い値にぶれる人が大半です。その場合は膵炎、糖尿病、腎不全などを疑うことができ、仮に糖尿病になった場合は完治できないため、早い段階で対処したいです。

NGSPが5.6~6.2%は基準値内ですが、増加傾向にあると判断できます。特に遺伝による影響、メタボリックシンドローム、高血圧、脂質異常症、喫煙者に該当する人は、注意が必要です。

NGSPが6.2~6.5%の人は糖尿病が否定できない状態です。このゾーンは糖尿病予備群とされ、放置すると5年以内には糖尿病を発症します。食事療法で改善する可能性があるために、早めの対策が必要です。

NGSPが6.5~6.9%の人は空腹時血糖も参照して、その値も基準値を超えた場合は糖尿病と確定できます。ただ、糖尿病は発症直後に体に違和感が出るわけではありません。1カ月おきに値を検査しながら治療を継続します。

NGSPが7.0~7.9%の人は糖尿病の合併症である糖尿性腎症が発症します。神経障害で手足が軽くしびれたり、視力が低下しやすいです。

NGSPが8.0%以上になってしまうと、糖尿病の合併症はかなり進行していきます。常に手足のしびれが起きて、感覚がなくなることもあります。視力低下は止まらず失明にいたる人も、1年間で3,000人に達しています。

また、5~10年ほどで糖尿病性腎症を発症し、腎臓がほぼ機能しなくなります。そのため、週3回、1回4時間をかけて、血液を機械でろ過する人工透析をします。毎年15,000人以上が糖尿病が原因で人工透析を受けるようになり、2011年時点における透析患者数は全体で30万人を超えています。

ヘモグロビンA1c関する補足情報

過去1カ月の血糖値がわかるヘモグロビンA1c

糖尿病患者の治療で最も大切なことは、血液中のブドウ糖の量を示す血糖値を適切なレベルに保つことです。そのために食事療法と運動療法、さらにインスリンなどの薬物療法をします。

その効果が十分に出ているかどうかは、血糖値を検査して判断します。しかし、血糖は食事内容に敏感に反応してしまうために、ヘモグロビンA1cで血液中の糖分を測る必要があります。

ヘモグロビンA1cは赤血球の中に含まれる血色素であるヘモグロビンにブドウ糖が結合した物質です。1度でもブドウ糖と結合すると離れないことから、過去1~2カ月間の血糖状態がわかります。

糖尿病の検査では空腹時血糖とヘモグロビンA1cに加え、尿蛋白、尿糖、ケトン体などと一緒に比較されます。

ヘモグロビンA1cの体験談

普通

自分の血糖値をモニタリングする上で有効な検査項目にヘモグロビンA1cがあります。ヘモグロビンA1cは赤血球内のヘモグロビンにブドウ糖が結合したものですので、血糖値が高い人ほどヘモグロビンは多くブドウ糖と結合するため、数値が上昇します。

このヘモグロビンA1cの最大の特徴は、寿命が非常に長いことです。1度ヘモグロビンA1cが生成されると、約3カ月程度はそのままの状態を保つとされているので、検査からさかのぼって約3カ月間分の血糖値の平均値を検査することが可能です。

普通

通常、血糖値は食事の有無や生活習慣によって大きく上下するため、血糖値の検査結果だけでは瞬間的な数値しかわからず、長期間にわたる血糖値の様子がわかりません。そこで直前の健康状態に左右されないヘモグロビンA1cの検査を行って、平均的な血糖値を予測します。

私はいつも「健康診断の2週間前からお酒を断ち、魚と野菜中心の食生活、かつ運動をすることで乗り切ってきた」と思っていましたが、ヘモグロビンA1cにはあまり関係ないようです。

普通

糖尿病を診断するヘモグロビンA1cと貧血を診断するヘモグロビンは全く別物です。以前、ヘモグロビンA1cの数値が低いと貧血とされましたが、対象になる貧血は赤血球の寿命が通常より短くなって起こる溶血性貧血のみです。

悪い

ヘモグロビンA1cはヘモグロビンと血中のブドウ糖が結合したものであり、過去1~2カ月間の血糖の状態を平均的に反映する指標です。

そのため、糖尿病の初期であまり具体的な症状が見られない場合や、空腹時血糖値が高くない患者に対しても、ヘモグロビンA1cを検査することで中期的な血糖値の状態を把握できます。

ヘモグロビンA1cの基準値は国際的な指標では6.2%以下です。私は6.3%もあり、食事と運動の改善を指導されました。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.23

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メディチェ編集部
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