尿蛋白 - 尿にタンパク質が混ざると腎臓の機能低下の疑い

陽性でも必ずしも病気ではない尿蛋白

尿蛋白

尿蛋白の健康診断の内容

区分 項目 基準値
尿検査 尿蛋白 陰性(-)

尿蛋白では尿にあまり存在しないはずのタンパク質が含まれているかを検査します。腎臓が血液をろ過して、体内にある液状の老廃物を尿として排泄するとき、血中のタンパク質は体に必要な物質であるため、尿ではなく再び血液に戻される仕組みです。

しかし、腎臓がうまく機能していないと、タンパク質などの物質が尿に多く混ざってしまい、尿試験紙が反応を示します。つまり、尿蛋白が陽性となった場合は腎機能に異常が疑われるということです。

尿検査用の簡易的な容器この症状を健康診断で確認する場合、通常の尿検査と同様に排尿を採取して、尿試験紙で検査をします。尿試験紙が黄色いときは陰性(-)、緑になるほど陽性(+)です。

現在は紙コップではなく、写真のような簡易的な容器に尿を入れて、専用の綿棒に尿を染み込ませる検査も一般的です。このように直接尿の成分を調べることで、腎臓や泌尿器系疾患の有無を推測できます。

尿蛋白の基準値は陰性(-)です。体験者の尿蛋白も陰性(-)で基準値内でした。過去に風邪を重症化させて入院して以降、尿蛋白が擬陽性に変わった時期がありましたが、3年後の健康診断で再び陰性に戻りました。

尿蛋白の結果で疑える病気

結果原因
陽性(+~2+)
擬陽性(±)
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 高血圧
  • 肥満症
  • ネフローゼ症候群
  • 糖尿病(糖尿病性腎症)
  • 急性腎炎
  • 慢性腎炎
  • 腎盂腎炎
  • 腎臓結石
  • 腎硬化症
  • 腎不全
  • 腎臓がん
  • 尿管結石
  • 尿管がん
  • 膀胱炎
  • 膀胱結石
  • 膀胱がん
  • 前立腺炎
  • 前立腺がん
  • 尿道炎
  • 妊娠中
  • 妊娠中毒症

尿蛋白の健康診断結果で異常が出た場合、急性腎炎、慢性腎炎、慢性糸球体腎炎、腎盂腎炎、腎硬化症、腎不全、腎臓がん、尿管結石、尿管がん、膀胱炎、膀胱結石、膀胱がん、前立腺炎、前立腺がん、尿道炎など、腎臓と尿路に限定した病気の危険性が高いです。

もしくは肥満症、高血圧、糖尿病、膠原病といった血液や体全体に影響する病気の一例として、腎機能も衰えているケースが考えられます。

健康診断では陰性(-)、擬陽性(±)、陽性(+~2+)がありますが、数値としては陰性(-)が0~14mg/dL、擬陽性(±)が15~29mg/dL、陽性(+)が30~99mg/dL、陽性(2+)が100mg/dL以上です。

ちなみに擬陽性とは陰性と陽性の間の判定であり、陽性が間違って検出される偽陽性ではありません。そのため、擬陽性が毎年続いた場合も腎臓が弱っていると判断できます。

異常値が見られた場合はまずは再検査が必要です。タンパク質は尿に混じりやすいために、尿蛋白が陽性だから病気であるとは断定できません。再検査では陰性だった例もよくあります。

尿中のタンパク質は腎臓に繋がる静脈内で血液が一時的に停滞することでも増えますし、激しい運動後に増加することも正常の範囲内です。

過去の事例では筋肉トレーニング後に日常的にプロテインを飲んでいたために、健康診断では陽性になった人もいます。プロテインは英語で「タンパク質」という意味ですので、食事からの影響も大きいです。

逆に再検査や精密検査で腎臓の病気が確定する人も、特に40~50代では増えています。その際は尿糖や尿ウロビリノーゲンなど他の腎臓に関する数値を見て、CT検査、MRI、超音波検査、腎動脈造影、腎盂造影、腎シンチグラフィー、腎生検といった精密検査が実施されます。

尿蛋白に関する補足情報

風邪の治りかけなどでも尿蛋白が増える

腎臓はろ過装置の役割があります。身体中を巡って汚れた血液を腎臓というフィルターを通すことで、きれいな血液がまた体内を走ります。一方、フィルターに引っかかった体の栄養にならない不要な物質は尿に流します。

しかし、腎機能が低下すると、正常にろ過できなくなり、体に必要なタンパク質までもが、尿と一緒に体外へ出てしまいます。

1dLの尿に含まれているタンパク質のmg量が多いほど、腎臓が機能していません。基準値は0~14mg/dL範囲ですが、腎機能が低下していると100mg/dLを一気にオーバーします。

健康な人でもわずかのタンパク質が尿中に排出されますが、腎臓や尿管に障害がある場合は、多量のタンパク質が尿中に排泄されるわけです。

ただし、腎機能の低下が慢性的ではなく一時的な場合もあります。例えば、風邪の治りかけでは一時的に腎機能が低下します。

激しい運動、寒さ、精神的興奮、強いストレスなどによっても、尿蛋白が出やすいため、特に20代などで尿蛋白に引っかかったときは、数週間あけてから再検査をしてみることをおすすめします。

尿蛋白の体験談

良い

健康な人でもある程度の尿蛋白は排出されており、その量は1日で40~120mlと言われ、健康診断1回の検査では15mg/dL未満で陰性(-)、15~30mg/dLで擬陽性の(±)、30mg/dL以上で陽性(+)となっています。

健康な人が定期健診でよく出る値としては擬陽性がほとんどで、体調が回復した後などに再度検査を行えば問題のない数値に戻ります。私も1回だけ擬陽性でしたが、それ以降は陰性が続いています。

普通

健康な人でも運動後だったり、体調不良などに影響して尿蛋白は検出されることがありますので、定期健康診断で尿検査に要観察のマークがついた経験のある人も多かったりします。

私も過去に何度か尿蛋白の検査で陽性反応が出た経験があります。そのときは風邪をひいていたりするなど、発熱をしている状態だった記憶があります。

普通

尿蛋白は尿の中に含まれるタンパク質の量を検査します。通常の状態よりもタンパク質が多く検出されると陽性と診断されます。私は数年前に尿蛋白が陽性でしたが、最近は擬陽性に下がりました。

腎機能が何らかの原因で低下していると考えられますが、特に腎臓が悪くて病気として認定されているわけではないため、経過観察中です。

悪い

数回の検診において連続して陽性反応が出るような人は、常時一定量以上の蛋白が尿に含まれている状態になっているため、腎臓に何らかの問題が生じている可能性が高いとされています。

これは一般的に腎臓の働きが低下するとタンパク質や赤血球が尿中に漏れ出してくることが多いためです。私は2年連続で引っかかってしまったため、尿蛋白が確定してしまいました。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.23

著作・制作など

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メディチェ編集部
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