尿ウロビリノーゲン - 基準値の擬陽性以外は食事を改善する

黄疸を来たす肝障害になる尿ウロビリノーゲン

尿ウロビリノーゲン

尿ウロビリノーゲンの健康診断の内容

区分 項目 基準値
尿検査 尿ウロビリノーゲン 擬陽性(±)

尿ウロビリノーゲンは尿の中にウロビリノーゲンが混ざっているかを調べる検査です。健康な状態では0.1~1.0EU/dLというわずかな量のウロビリノーゲンが尿に含まれるために、基準値は擬陽性(±)となります。

この場合の擬陽性はよく偽陽性と間違われやすいですが、擬陽性とは中性と陽性の間に位置しており、陽性に近い数値を示します。一方、偽陽性とは病気ではなくても病気と同じような数値になってしまう状態です。

尿ウロビリノーゲンは元々、肝臓で生成されるビリルビンという物質だったため、仮に尿ウロビリノーゲンの量が多すぎる陽性であった場合は、肝炎や肝硬変などの肝臓系の病気が疑われます。

逆に尿ウロビリノーゲンの量がほとんどない陰性も正常値ではありません。胆嚢や胆道の病気、腸内細菌の減少が考えられます。

健康診断で尿ウロビリノーゲンを計る場合、尿糖などと同様に排尿を採取し、尿試験紙で検査します。尿ウロビリノーゲンの基準値は擬陽性(±)です。体験者の尿ウロビリノーゲンは擬陽性(±)で基準値内でした。過去も擬陽性が続いており、変化はありません。

尿ウロビリノーゲンの結果で疑える病気

結果原因
陽性(+~2+)
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 高ビリルビン血症
  • 溶血性貧血
  • 急性ウイルス肝炎
  • アルコール性肝炎
  • 薬剤性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 脂肪肝
  • 肝硬変
  • 肝臓がん
  • 閉塞性黄疸
  • 便秘
陰性(-)
  • 肝臓疾患(重度や末期の肝機能障害など)
  • 胆嚢疾患(胆嚢炎や胆嚢結石など)
  • 胆汁うっ滞症
  • 閉塞性黄疸
  • 腸内細菌の減少(抗生物質の長期投与が原因)

尿ウロビリノーゲンの健康診断結果が陽性(+)だった場合、主に高ビリルビン血症、溶血性貧血、閉塞性黄疸、急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝臓がんなどを疑うことができます。

ウロビリノーゲンとは使われなくなった赤血球やコレステロールが肝臓でビリルビンとなり、胆嚢と胆道を通って、十二指腸に排出され、そのあとの小腸にて腸内細菌によって生成された物質です。

80%以上はそのまま大腸から便として排泄されますが、残りの20%は小腸で吸収されて、血液中を流れます。再び肝臓にたどり着いたときに、ほとんどのウロビリノーゲンがビリルビンに再生成され、ほんの一部のウロビリノーゲンが腎臓経由で尿に混ざることで、尿ウロビリノーゲンとなります。

そのため、尿ウロビリノーゲンの量が一気に増えたときは、血液中のビリルビンが増えすぎたり、肝機能が低下してウロビリノーゲンをビリルビンに再生性できなかったりすることが原因です。

その際は総ビリルビンGOTγ-GTPといった、胆機能や肝機能に関する健康診断結果を確認しましょう。これらの数値も悪かった場合は肝臓疾患のリスクが高まります。

一方、健康診断結果が陰性(-)だった場合、ビリルビンが十二指腸に排出されていないことが主な原因です。その場合は胆嚢や胆道が詰まっている可能性が高く、胆汁うっ滞症と閉塞性黄疸が考えられます。

尿ウロビリノーゲンに関する補足情報

陽性になると尿や皮膚が黄色くなる

便秘、高熱、薬物などでも尿ウロビリノーゲンは陽性反応が見られますが、それでも通常は尿中にウロビリノーゲンが増えることなく、ほとんどが便と一緒に排泄されていきます。

残ったウロビリノーゲンも小腸から吸収されたあと、再び肝臓で処理されるため、腎臓を通って尿と一緒に排泄されるウロビリノーゲンはわずかな量です。そのため、多くの人はウロビリノーゲンの反応が出にくい、つまり、ゼロに近い擬陽性(±)が表示されると正常と判断できます。

仮に尿に排出されるウロビリノーゲンの量が多い場合は、うまく肝臓が機能していないかもしれません。そのときは肝機能の検査項目をチェックしますが、特に総ビリルビンと比例しやすいため、総ビリルビンも同時に上がっているときは精密検査が必要です。

また、尿ウロビリノーゲンが陽性になると、尿、眼球、皮膚の色が黄色くなる特徴があります。これらはみかんなどの柑橘系の食べすぎなどでも起こる現象ですが、肝臓が悪い人は黄色い色素であるビリルビンが大量に体内に存在する結果と認識しましょう。

尿ウロビリノーゲンの体験談

良い

尿ウロビリノーゲンは健康な人であれば血中に流れることはないため、ウロビリノーゲンが検出された場合には、肝臓や胆道の異常が疑われます。

私は尿ウロビリノーゲンが弱陽性(+)でしたが、健康な人でもごくわずかにウロビリノーゲンが尿中に出ることがあるため、結果的に擬陽性(±)という診断にいたりました。

元々、尿ウロビリノーゲンは軽度の陽性(+)の場合は問題がないことが多いそうです。むしろ、逆に陰性(-)になっているときは胆道閉鎖症などが考えられます。

普通

定期健診の際にも医師から説明がありますが、1回の検査で尿蛋白が陽性であってもすぐに大きな病気の可能性を心配する必要はないです。

ただし、たとえ擬陽性であっても、塩分の摂りすぎやタンパク質の摂りすぎに注意をして、食生活の改善を行ったほうが良いとされています。私は尿酸と尿蛋白に引っかかってしまい、尿ウロビリノーゲンも色が変化が怪しかったので、現在も摂生中です。

普通

肝臓から十二指腸に排出されたビリルビンが腸内に還元されて作られる物質がウロビリノーゲンです。その大部分は再び肝臓内でビリルビンになるのですが、その一部が腎臓を通して尿内に排出されるため、それを検査することで肝臓の機能が正常に動作しているかを確認することが可能です。

尿ウロビリノーゲンが増加している場合には、急性肝炎などの症状が疑われますが、肝機能についてはより正確に検査する項目が他にも多くあるため、この検査の価値は下がりつつあります。そのため、私の会社の健康診断でも検査することはなくなりました。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.03
執筆者Kirito Nakano

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