リウマチ因子(RA) - 関節痛や関節の変形を起こす炎症性疾患

免疫異常が起きると陽性(+)になるリウマチ因子

リウマチ因子

リウマチ因子の健康診断の内容

区分 項目 基準値
炎症性疾患 リウマチ因子(RA) 陰性(-)

リウマチ因子は皮膚、関節、筋肉などに炎症を起こすリウマチの中でも、有病者が多い関節リウマチなどを診断します。

リウマチ因子で発見できる病気は一般的には「リウマチ、リウマチ性疾患、膠原病」などと呼ばれています。免疫異常によって血管に障害が起きて、組織が破壊されることが特徴です。

例えば、関節リウマチになると自己の免疫細胞が手足の関節を進入し、関節痛や関節の変形を起こします。特に50歳前後の女性に多いですが、男性や子供でも関節リウマチは発症する病気です。

関節リウマチは自然に治癒されることもありますが、多くの人は徐々に悪化していき、進行すると骨が破壊されて、歩けなくなります。

健康診断でリウマチ因子を計る場合、C反応性蛋白と同様に採血から測定します。リウマチ因子の基準値は陰性(-)です。体験者のリウマチ因子は陰性(-)で基準値内でした。前回も陰性で変化はありません。

リウマチ因子の結果で疑える病気

結果原因
陽性(+)
  • 体調による影響
  • 遺伝による影響
  • 加齢による影響
  • 結節性多発動脈炎
  • 全身性エリテマトーデス
  • 全身性強皮症
  • 多発性皮膚筋炎
  • 多発性筋炎
  • 関節リウマチ

リウマチ因子の健康診断結果では結節性多発動脈炎、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、多発性皮膚筋炎、多発性筋炎、関節リウマチなどを疑うことができます。

リウマチは原因がはっきりとはわかっていません。遺伝や加齢による影響も無視できないですし、女性ホルモンや大腸菌も原因の1つですが、確証は持てません。日本人の有病率は0.5%ほどで、約100万人が発症しています。

リウマチ関連の病気の中では関節リウマチが最も患者数が多いです。関節リウマチになると初期には手足のしびれを発症して、次第に手を握ることが困難になったりします。

中期では手首、肘、膝と段々と体の中心に向かって関節痛が起こります。関節炎が進行して、重度のレベルになると関節そのものが変性します。

しかしながら、必ずしも全員の病気が進行するわけではありません。その理由も明確には判明していませんが、C反応性蛋白や赤沈が高いと、進行が早いことがわかっています。

リウマチ因子に関する補足情報

リウマチ因子は偽陽性や偽陰性が高い

リウマチ因子の健康診断結果が陽性であっても、リウマチの可能性は100%ではありません。リウマチ因子の結果のみでリウマチの診断はできませんので、関節の所見を診ることが大切です。

結核、肝炎、肝硬変、糖尿病などでもリウマチ因子が陽性を示しやすく、健康な人でさえ約5%以下の人は陽性になります。高齢者になると陽性反応が出る割合がさらに高くなります。

逆にリウマチを患っている人でも80%のみに陽性(+)が出て、残りの20%は陰性(-)となるため、偽陽性や偽陰性が高い検査とも言えます。

リウマチ因子の体験談

良い

私はリウマチ因子の検査で陽性になりました。リウマチ因子の基準値は20IU/mL以下のようで、私は21IU/mLと1IU/mLだけオーバーしたようです。

ただし、陽性であれば必ずしも慢性関節リウマチや悪性関節リウマチになっているわけではありません。リウマチ以外にも膠原病や結核などの病気でも同様にリウマチ因子で陽性反応が出ることがあるためです。

また、リウマチやその他の病気でもない健康な人であっても、リウマチ因子の検査結果で弱い陽性が出ることもあります。

そのため、リウマチ因子検査の結果が陽性となった場合は、C反応性蛋白検査などの他の検査結果に加えて、普段の生活の中で感じる関節痛などの違和感の有無を合わせて、リウマチかどうかを判定します。結局、私は擬陽性(±)でリウマチではありませんでした。

普通

C反応性蛋白で陽性反応を示した人の中で、40代以上の女性の場合はかなりの確率でリウマチの可能性があります。

そのときはリウマチ因子の検査項目が有効です。リウマチは全身の関節に強い痛みと腫れが発生して、悪化すると関節が変形して全く動かなくなる病気ですが、その多くが40代以上の女性に発症します。

リウマチ因子という自己免疫抗体が血液中に見られる場合にはリウマチが発症している可能性が非常に高いため、この検査結果とC反応性蛋白検査の結果がどちらも陽性反応であればほぼ間違いなくリウマチであると言えます。50歳になる知人はこれに引っかかってしまいました。

普通

リウマチは発見が遅れるほど重症化し、治療が困難になる病気ですので、これらの検査を定期的に行って早期発見をする必要があります。

私はまだ年齢的にそれほどリスクは高くないと思いますが、今後40代に近づくにつれてどんどんリスクは高くなっていくので、定期的検査は不可欠だと考えています。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.03

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メディチェ編集部
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