B型肝炎ウイルス抗原(HBs抗原) - 東南アジアやアフリカで感染

肝細胞で感染するB型肝炎ウイルス抗原

B型肝炎ウイルス抗原

B型肝炎ウイルス抗原の健康診断の内容

分類 項目 基準値
感染症 B型肝炎ウイルス抗原(HBs抗原) 陰性(-)
B型肝炎ウイルス抗体(HBs抗体) 陰性(-)

B型肝炎ウイルスB型肝炎とはB型肝炎ウイルスが原因で発症する肝炎のことです。肝臓が炎症を起こして、肝臓の細胞が壊れていくため、肝機能が徐々に低下します。

健康診断でB型肝炎ウイルスを検査する場合、血液を採取して、血液内にB型肝炎ウイルスの抗原や抗体があるかを分析します。

抗原とは体内で病気を発生させる物質やウイルスのことであり、抗体は抗原と戦う免疫物質です。私たちの体では抗原が病気を発生させるときに、抗体が戦ってくれる仕組みになっています。

つまり、体内に抗原があっても、その抗原が一定量を超えて病気を発生させようとしなければ、抗体は何も動きを見せません。

例えば、花粉症もスギ花粉が体内に入った状態では単なる抗原ですが、それが一定量を超えると抗体が戦い始めて、それにより鼻水やかゆみが発生します。抗原を受け入れられる一定量には個人差があり、キャパシティが少ない人はすぐに抗体が戦い始めて、花粉症の諸症状を発生させます。

B型肝炎ウイルスでもこの抗原と抗体は似た状態を示します。B型肝炎ウイルスの抗原があって抗体がない場合は「症状なしでキャリアがある」ことになり、抗体があって抗原がない場合は「すでに感染していて治癒が必要である」ということになります。

そのため、健康診断ではB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べますが、陽性の場合に必ずしもB型肝炎を発症するとは限りません。

B型肝炎ウイルスの基準値は抗原が陰性(-)、抗体も陰性(-)です。体験者のB型肝炎ウイルスは両方とも陰性(-)で基準値内でした。過去も陰性が続いており、変化はありません。

また、現在では検査の精度が向上していますが、風邪で喉の炎症が起こった場合、少ない確率で一時的に擬陽性として反応することもあります。

B型肝炎ウイルス抗原の結果で疑える病気

結果原因
陽性(+)
  • 遺伝による影響
  • B型肝炎

B型肝炎ウイルス抗原の健康診断結果が陽性(+)の場合、B型肝炎による肝機能障害を疑うことができます。

感染症とは体内に微生物の侵入や物理的な刺激などを受けて、発熱、発赤、腫れ、痛みなどを発症する病気のことです。B型肝炎ウイルスが肝臓に感染すると炎症を起こし、その周囲の細胞が壊死してしまいます。

陽性が判明したあとは最初に再検査を行うことが適切な対応とされています。仮に放置していると肝炎が悪化してしまって非常に危険ですので、早めに専門医の適切な指示を受けるようにしましょう。

B型肝炎ウイルスに1度感染すると、完全に除去することはできませんが、投薬療法でウイルスを沈静化することで、肝炎の発生は止められます。

B型肝炎ウイルス抗原に関する補足情報

日本人は東南アジアなどで感染しやすい

肝炎になると肝臓の細胞が壊れて、肝臓の働きが悪くなります。肝臓は栄養分の生成、貯蔵、代謝、血液中のホルモン、薬物、毒物などの代謝、解毒、出血を止めるためのタンパク質の合成、栄養の吸収に必要な胆汁の産生、体内に侵入したウイルスや細菌感染の防御などの機能が集まっています。

B型肝炎の場合は感染から2~3カ月の潜伏期を経て、初期症状として黄疸、全身倦怠感、食欲不振、悪心嘔吐などを発症します。さらに腹痛、関節痛、じんましんなどを併発する人もいます。

また、B型肝炎ウイルス抗体が陽性の場合は、すでにB型肝炎に感染した経験はあり、症状が出ていることを表しています。これは輸血、臓器移植、注射器による針刺し事故、性交渉、母子感染などが原因です。

以前は輸血による感染が最も多かったのですが、日本を含めた先進国では検査体制が確立したために、輸血による感染はなくなりました。そのため、日本人の場合は東南アジアなどで感染するケースが増えています。

B型肝炎ウイルス抗原の体験談

良い

日本人の全人口の2%程度がB型肝炎のウイルスキャリアとされているため、私はいつも血液検査のオプションでこの検査を受けています。

まだ陽性反応が出たことはありませんが、B型肝炎は性感染症の1つでもあるので、たとえ現在キャリアでなくとも100%の安心はできないと考え、定期的に検査をするように心がけています。

良い

最近では非常に効果の高い薬も保険認定され、B型肝炎の治療も以前よりは遥かに進んでいると聞きますが、適切な処置を行うためには早期の発見が非常に重要です。

私は検査を受けた際にも医師に「キャリアの多さからも、もっと危機意識を持って多くの人が検査を受けるべき」と言われました。確かにそのとおりだと思うので、今後も年に1回のペースで検査を受けていこうと思います。

普通

B型肝炎ウイルスの抗原および抗体は、通常の健康診断では実施されることはあまりないですが、人間ドックやオプションとして検査が可能です。現在、B型肝炎に罹患しているか、過去にB型肝炎になったことがあるかを判定できます。

抗原とは病気を引き起こすウイルス、抗体はそれを攻撃する物質です。B型肝炎ウイルスの抗原にはウイルスの外側にあるHBs抗原、ウイルスの内側にあるHBc抗原、増殖すると可溶性タンパク質として血液中に出てくるHBe抗原があります。

いずれも体内にB型肝炎ウイルスが侵入した際に抗原として血液中に見られる物質で、検査を行うと抗原の陽性反応が見られます。私は抗原と抗体の違いもわかりませんでしたが、身近にC型肝炎ウイルスの感染者がいたために意識するようになりました。

普通

抗原には対する抗体が存在しますが、ワクチンを接種したり、何らかの原因でウイルスが無毒化されると抗体検査で陽性反応が出ます。

つまり、抗体検査で陽性が出ていれば、対応する抗原に対する免疫ができているため、症状が出ることはないですが、HBs抗原、HBc抗原、HBe抗原は別々の特性を持っているため、同じB型肝炎ウイルスであっても、それぞれの抗原に対する抗体を持っていないケースもあります。

この検査を行うことでウイルスの抑制や排除を行うことが可能になります。私は「B型肝炎ウイルスは古い世代の人たちが射のまわし打ちでなってしまった」と思っていたのですが、最近になって今でも血液や体液からの感染者が多いと知りました。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.03

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メディチェ編集部
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