C型肝炎ウイルス抗体(HCV抗体) - 陽性を放置すると肝機能低下

治療法が確立されたC型肝炎ウイルス抗体

C型肝炎ウイルス抗体

C型肝炎ウイルス抗体の健康診断の内容

区分 項目 基準値
感染症 C型肝炎ウイルス抗体(HCV抗体) 陰性(-)

C型肝炎ウイルスC型肝炎とはC型肝炎ウイルスが原因で発症する肝疾患のことです。日本の感染者数は約200万人で、定期的に健康診断を受けていない人も含めると、300万人近いと推測されています。

C型肝炎は最初に肝臓が炎症を起こす肝炎になり、それが慢性化してから約20年で肝硬変、さらに約10年で肝臓がんへと悪化していきます。

基本的に肝臓疾患は自覚症状がほとんどなく、気づいた頃には肝硬変にまで病状が進行していくため、毎年1回は健康診断を受けて、なるべく早い段階でC型肝炎ウイルスへの感染に気がつくことが大切です。

健康診断ではC型肝炎ウイルス抗体の有無を血液検査で調べます。現在だけではなく過去にC型肝炎ウイルスに感染していたかどうかもわかりますので、仮に陽性反応が出た場合は再検査をして、正確さを高めることが推奨されています。

また、C型肝炎ウイルス抗体はC型肝炎ウイルスに感染しているかどうかの検査ですが、陽性でも必ずC型肝炎を発症するとは限りません。

C型肝炎ウイルス抗体の基準値は陰性(-)です。体験者のC型肝炎ウイルス抗体は陰性(-)で基準値内でした。過去も陰性が続いており、変化はありません。

C型肝炎ウイルス抗体の結果で疑える病気

結果原因
陽性(+)
  • 遺伝による影響
  • C型肝炎

C型肝炎ウイルス抗原の健康診断結果が陽性(+)の場合、C型肝炎による肝機能障害を疑うことができます。

C型肝炎はB型肝炎と同様に、ウイルスの感染により肝機能が徐々に衰える病気です。慢性化すると軽度の肝炎が持続することもありますが、大部分のC型肝炎は進行性です。

個人差がかなりありますが、約10~20年で肝硬変、それから約5~10年で肝がんへと悪化します。特に60歳以上で肝臓がんの割合が増えています。

C型肝炎は感染者の血液を体内に取り込むことで感染します。ただし、明確に感染経路を自覚している人は半数以下です。過去には輸血、血液製剤の使用、臓器移植などで感染していましたが、現在の日本ではそのようなケースは少ないです。

主な感染経路はC型肝炎の感染者が使った歯ブラシや髭剃り、ピアスの穴開け器、タトゥー用品などの使い回しが考えられます。

C型肝炎ウイルス抗原が陽性のときは肝機能に関するGOTGPTなどの数値をチェックして、すでに肝臓疾患が進行しているかを確認します。さらに腹部エコー検査、PET検査、MRIなどの精密検査の実施が必要です。

C型肝炎ウイルスの治療ではC型肝炎ウイルスを体外に排除することが、最も合理的です。しかし、投薬療法では高い効果を得られる人、効果があっても副作用で重症化する人、薬が効かない人がいて、排除できる確率は高くありません。その場合はC型肝炎ウイルスの沈静化を目指します。

C型肝炎ウイルス抗体に関する補足情報

血液製剤でC型肝炎ウイルスの感染した問題

C型肝炎ウイルスの感染は血液を介して起こり、以前は輸血や特定の血液製剤の使用でも発生しました。特定の血液製剤とは1964年から販売されたフィブリノゲン製剤、1972年から販売された第9因子製剤のことです。

人の血液から生成する血液製剤は混入したウイルスを死滅させて、安全な血液製剤にしなければいけません。

しかし、1994年まではC型肝炎ウイルスを死滅する処理を導入できませんでした。それにも関わらず、これらは止血剤として、出産や手術など大量の出血時に使用されました。

現在、特定フィブリノゲン製剤と特定血液凝固第9因子製剤によるC型肝炎感染被害者に対して、特別措置法の給付金が支給されています。

C型肝炎ウイルス抗体の体験談

良い

私は会社で受ける健診ではこの検査を受けたことはないですが、結婚を機にB型肝炎やC型肝炎などの感染症の検査を自費で受けました。約2万円ほどかかりましたが、幸いにも抗体、抗原ともに陰性でしたので安心しました。それ以来、2年に1度程度のペースで検査を行うようにしています。

普通

実は家族にC型肝炎ウイルスのキャリアがいるため、私もC型肝炎の検査はHCVの抗体の量、HCVの抗原、さらに必要な場合はHCV核酸増幅検査を行ってC型肝炎ウイルスに感染しているか調べることを推奨された時期がありました。

普通

基本的にウイルスに対抗するために体内で作られる物質である抗体は、簡単に言えばウイルスと同義の抗原が体内になければ作られないため、抗体が陰性であれば、それはC型肝炎ウイルスに感染していないことを意味します。

逆に抗体が陽性(+)で抗原も陽性(+)であれば、C型肝炎ウイルスに感染している可能性が高いですし、抗体が陽性(+)で抗原が陰性(-)であれば、過去にウイルスに感染したあとに治ったことになります。

普通

C型肝炎ウイルスはB型肝炎ウイルスと比べると「感染のリスクは低い」と言われていますが、国内でも感染者数はB型肝炎と並んで非常に多いです。

35歳以下向けの定期健康診断では、これらのウイルス性肝炎の検査は行われませんが、さまざまな医療機関から感染者数の把握のためにもっと多くの人に検査をするように求められています。

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公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.03

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メディチェ編集部
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