αフェトプロテイン(AFP) - 肝臓がんで急激に上昇する

肝臓系の疾患で急騰するαフェトプロテイン

αフェトプロテイン

αフェトプロテインの健康診断の内容

区分 項目 基準値
腫瘍マーカー αフェトプロテイン(AFP) ~13.3

αフェトプロテインとは胎児のときにのみ、肝臓で作られるタンパク質の一種です。生まれた直後から減少していき、1歳までにはほぼ消失します。

しかし、胆道がん、膵臓がん、大腸がん、胃がんなどのがん細胞が増えるとαフェトプロテインが発生するため、健康診断ではその量を検査することで、がん細胞の有無を推測します。特に肝臓がんで急激に上昇する値です。

健康診断でαフェトプロテインを計る場合、血液検査で測定します。αフェトプロテインの基準値は~13.3ng/mLです。体験者のαフェトプロテインは5.7ng/mLで基準値内でした。過去の4.5ng/mL、4.9ng/mL、4.8ng/mLより少し減少しています。

αフェトプロテインの結果で疑える病気

結果原因
基準値より高い
  • 体調による影響
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 脂肪肝
  • 肝硬変
  • 肝臓がん
  • 膵臓がん
  • 胆道がん
  • 大腸がん
  • 肺がん
  • 胃がん
  • ヨークサック腫瘍
  • 妊娠中

αフェトプロテインの健康診断結果で値が高かった場合、急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝臓がん、膵臓がん、胆道がん、大腸がん、肺がん、胃がん、ヨークサック腫瘍などを疑うことができます。

ただし、腫瘍マーカーは完璧ではなりません。異常な高値を示しても、肝臓疾患でも上昇しやすいです。例えば、慢性肝炎では100ng/mL、肝硬変は中等度の進行具合でも400ng/mLに上昇します。

高値であっても基準値を多少上回る程度であれば、体調による影響の可能性が高いです。これはがんが進行しているときは1,000ng/mL以上にはなるためです。若干の異常値であれば再検査を行い、100ng/mL以上など気になる人はCTスキャンなどによる精密検査を実施します。

逆に低値を示しているから悪性腫瘍がないとは断言できません。αフェトプロテインは早期のがんにはあまり反応を示さない特徴があります。

どちらかと言うと、すでに肝臓がんなどを患っている人が、抗がん剤の投与などでがんが小さくなっているかを血液検査で確認するときに、αフェトプロテインを参考にするといったケースが考えられます。

また、妊婦はαフェトプロテインを持っている胎児の影響で、胎児が育つほどαフェトプロテインの値が上昇しやすいです。数値としては基準値を大幅に上回る900ng/mL前後に達するケースもあります。

αフェトプロテインに関する補足情報

妊娠後期は胎児の影響で数値が上がりやすい

αフェトプロテインは出生時に高くなり、生後8~10カ月で成人値と同様にほとんど消失します。αフェトプロテインは体を動かすタンパク質であり、出生後はアルブミンがその働きをするため、胎児にのみ存在しています。

そのため、妊娠後期でも高値になる傾向があり、健康診断では基準値外になることが多いですが、その場合はあまり気にしなくても大丈夫です。

肝臓がんで上昇しやすいαフェトプロテインですが、妊婦ではない場合も必ずしも「高値=肝臓がん」ではありません。肝炎や肝硬変でも上昇しやすいですし、何も病気ではなくても基準値を上回ることもあります。

αフェトプロテインの体験談

良い

腫瘍マーカー検査とは腫瘍が作り出す物質に反応する検査です。腫瘍が発生した器官によって作られる腫瘍マーカーの種類が異なるため、数種類の腫瘍マーカーが存在します。

ちなみに私の会社の健診では3種類の腫瘍マーカーが無料で付いています。検査する腫瘍マーカーの種類を増やせば、追加費用がかかりますが、私はデフォルトの糖鎖抗原19-9(CA19-9)、α-フェトプロテイン(AFP)、癌胎児性抗原(CEA)の3種類の検査を受けています。

良い

私は血縁関係にがん患者が多い家系ということもあり、ハイリスクとまではいかなくとも、他の人よりはがんのリスクが高い部類に入ると考え、定期的にがん検診を受診しています。

ただ、本格的ながんの検査を自費で受けるには数万円もするので、健康診断の約2,000円のオプションで腫瘍マーカー検査を追加しています。

普通

αフェトプロテインは生後間もない胎児に非常に多く、成長と共にその数は急激に減少していく特徴があります。そのため、成人してこのαフェトプロテインの数値が急激に上昇している場合、肝がんや卵巣がんなどの可能性が高いと言えます。

αフェトプロテインの基準値は13.3ng/mL以下です。これよりも数値が高い場合は主に肝臓の病気に加えて、胃、膵臓、胆嚢などの肝臓以外の場所のがんも疑われます。

ただし、αフェトプロテインががんで陽性になるときは、30ng/mLを超えるような高い数値を示しやすいです。さらに擬陽性も出るために、例えば、基準値外の14~15ng/mLだからといって、すぐにがんが確定するわけではありません。

スポンサードリンク

本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた情報を掲載するように努めておりますが、内容の一部に誤りがあるなどのご指摘はお問い合わせより随時承っております。
公開日公開日 2011.09.14
更新日更新日 2017.09.03

著作・制作など

AUTHOR AND PEOPLE
メディチェ編集部
メディチェ編集部
執筆・編集
健康診断結果の見方を徹底解説。血液検査やがん検診などの基準値、関連する病気、治療法、体験談を紹介しています。

関連する記事

RELATED ARTICLES
癌胎児性抗原(CEA) - 膵臓がんや大腸がんで数値が上昇
癌胎児性抗原(CEA) - 膵臓がんや大腸がんで数値が上昇
癌胎児性抗原とは主にがんと胎児の細胞組織で生産される、糖タンパク質の一種です。そのため、血液検査でがんを検知する腫瘍マーカーに採用されて...
糖鎖抗原19-9(CA19-9) - 膵臓がんを調べる腫瘍マーカー
糖鎖抗原19-9(CA19-9) - 膵臓がんを調べる腫瘍マーカー
糖鎖抗原19-9は唾液腺、気管支腺、消化管などの細胞に含まれる物質で、膵臓がんや胆道がんになったときに急上昇します。糖鎖抗原19-9の「糖鎖...
【漫画】風邪に薬は効果なし!早く治すには安静と睡眠
【漫画】風邪に薬は効果なし!早く治すには安静と睡眠
かぜ症候群は最も頻度の高い呼吸器の感染症であり、鼻や喉などの上気道の粘膜にて、粘膜組織を破壊せずに多量の血液や組織液が流出するカタル性炎...
【漫画】がん検診の項目一覧!PET・CT・MRIなど
【漫画】がん検診の項目一覧!PET・CT・MRIなど
がんの5年相対生存率は限局(部位にとどまっているがん)では90.4%※1ですが、領域(近くのリンパ節や臓器に浸潤したがん)では55.1%、遠隔(遠...
【漫画】EBウイルスで全身がむくむ伝染性単核症になる
【漫画】EBウイルスで全身がむくむ伝染性単核症になる
EBウイルスに感染しても、基本的には感染しながら症状が出ない不顕性感染で終わります。仮に症状が出ても軽い風邪程度で済むため、実際にはEBウイ...

スポンサードリンク

SPONSURED LINK

ピックアップ

PICKUP

スポンサードリンク

SPONSURED LINK