SCC抗原 - 1.5ng/mL以上で肺がんや子宮頸がんの精密検査

子宮頚部や皮膚などの上皮にできるがんを検査

SCC抗原

SCC抗原の健康診断の内容

区分 項目 基準値
腫瘍マーカー SCC抗原 ~1.5ng/mL

SCC抗原は肺がんや女性の子宮頚がんを調べる腫瘍マーカーです。SCCとはSquamous Cell Carcinoma(扁平上皮がん)の略です。

扁平上皮がんにある「扁平」とは偏平足と同じく平べったいこと、「上皮」とは体を覆う表皮や内分泌腺などの細胞の総称です。つまり、扁平上皮がんとは臓器や器官の平らな皮膚細胞にできるがんを意味しています。

例えば、肺、子宮、食道、尿路などを覆う表皮や細胞ががん化すると、SCC抗原が急増します。早期のがんに対する発見率は低いですが、進行中のがんでは数値が10.0ng/mLを超えていきます。

健康診断でSCC抗原を計る場合、癌胎児性抗原などと同様に血液検査で測定します。SCC抗原の基準値は~1.5ng/mLです。体験者のSCC抗原は0.8ng/mLで基準値内でした。前回も0.7ng/mLで変化はありません。

SCC抗原の結果で疑える病気

結果原因
基準値より高い
  • 体調による影響
  • 加齢による影響
  • 腎臓疾患(腎硬化症や腎不全など)
  • 子宮頚がん
  • 緑膿菌感染症
  • 皮膚炎(アトピー性皮膚炎など)
  • 皮膚がん

SCC抗原の健康診断結果で基準値よりも高かった場合、尿路がん、肺がん、食道がん、子宮頚がん、性器がん、皮膚がんを疑うことができます。

判定結果が1.6~3.0ng/mLなどと基準値を少し超えている程度のときは、必ず再検査をしましょう。健康診断における腫瘍マーカーでは、病気ではなくても陽性反応を示す偽陽性が10%前後は発生します。そのため、再検査で数値が下がっていることも一般的です。

がんではなくとも数値が高いケースもあります。新生児は出生直後に6.0~8.0ng/mL、生後2年間は2.0~3.0ng/mLを示し、大人よりも数値が高いです。

腎硬化症や腎不全などの腎臓疾患、緑膿菌感などの感染病、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎などの皮膚炎でも、SCC抗原が5.0ng/mL以上を記録することもあります。

ただし、がんは進行性の病気であり、若い人ほど進行スピードが速い特徴があります。例えば、SCC抗原が高くて肺がんが気になるときは胸部X線検査などの他の検査項目をチェックすることが大切です。

数値が基準値の2倍以上である6.0ng/mLを超えた場合などは、すでに治療が必要な可能性もありますので、早めに専門医にてPET検査やCT検査を受けることが推奨されています。

SCC抗原に関する補足情報

がんを早期発見できないSCC抗原

健康診断のオプション検査で使われるSCC抗原は、実はがんを早期発見するためのスクリーニング検査には適していません。SCC抗原による腫瘍マーカーの検出感度は低く、ステージⅠとⅡで25~30%、ステージⅢで50~60%、ステージⅣで50~70%のみ反応します。

どちらかと言うと、SCC抗原は血中濃度への反応が早いので、病気になったあとの治療経過を見る役割が大きいです。

このようにがんでも反応しないこともあるSCC抗原ですが、逆に異常値を示しても偽陽性であったりします。SCC抗原は皮膚や唾液にも存在しており、皮膚細胞などが血中に多く含まれると異常値を示します。

例えば、アトピーなどの炎症性の皮膚疾患で値が10.0ng/mL以上の高値を示した例が複数あがっていますし、緑膿菌感染症や腎機能障害でも陽性(+)になる可能性があります。

また、腫瘍マーカー全般に言えることですが、腫瘍マーカーは血中の特定のタンパク質の量を調べています。そのため、がん以外の何らかの原因でタンパク質の量が増えても、ストレートに反応してしまうわけです。

特にSCC抗原の場合は1日約25%は変動するとされていて、少し値が上昇したから病気を疑うことは難しいです。2~3回以上連続して上昇した場合は必ず精密検査を行いましょう。

SCC抗原の体験談

良い

30代になってから健康診断のオプションで毎回SCC抗原を検査しています。それ以外は「CA19-9精密、AFP定量、CEA精密、SLX、PSA、CS125精密、CA15-3」です。

腫瘍マーカーは1つですと偽陽性、もしくは偽陰性を示す可能性がありますが、複数を組み合わせると精度が2倍以上になるため、このように多数のオプションを追加しています。

良い

SCC抗原のみではどの部位に腫瘍があるのかを判定できないため、陽性反応が出た場合はPET検査やCT検査などの精密検査を行なって、腫瘍箇所を特定する必要があります。

ただし、私もSCC抗原が基準値をオーバーしてしまいましたが、精密検査を行わずに再度SCC抗原を調べました。その結果、基準値内に収まっていたため、偽陽性であることがわかりました。

普通

SCC抗原はアトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚の炎症でも反応する人がいるそうです。肺がんの検査にも使われますが、肺炎や喘息、喫煙者などでも陽性となることがあり、医師は「正確性に欠ける」と話していました。

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公開日公開日 2012.01.13
更新日更新日 2017.09.03

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メディチェ編集部
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