【漫画】第3話「溶連菌感染症とは?放置で腎臓や心臓にリスク」

「咽頭炎と皮膚病に注意」

僕たち溶連菌3兄弟!症状は風邪と似ているけど 別の重い病気を続発させるリスクもあるんだ‥‥ 症状① 主に冬や春から夏にかけて急に38~39℃の熱が出るよ 症状② 舌に赤いぶつぶつができるイチゴ舌が出ることもあるよ 症状③ 猩紅熱やとびひといった皮膚の病気もできやすいぞ

「溶連菌は大人も感染」

原因 感染者の咳や唾液を介して人から人へ感染するんだ 年齢問わず僕たち溶連菌には感染するよ 診断① 検査は喉の菌を採取して診断キットで判定するんだ 診断② 血液検査でも診断できるよ ASOとASKという抗体の値が上昇していると溶連菌に感染しているんだ

「抗生物質で完治する」

治療 僕たちに感染したら抗生物質を飲むことになる 1日でほぼ除菌はできて2~3日で熱も下がる 抗生物質を飲み始めていつ頃から保育園や幼稚園学校に行ってよいかは明確には決まっていないよ 予防 溶連菌を防ぐには手洗いとうがいが肝心だ

「人喰いバクテリア」

僕たち溶連菌は別の病気を引き起こすリスクがある 関節、心臓、血管、神経などが冒されるリウマチ熱も4~17歳は発症しやすい さらに僕たち溶連菌は突然‥‥劇症型溶血性連鎖球菌に変身することがある! 通称「人喰いバクテリア」感染すると筋肉や皮膚が壊死していくんだ
  1. 溶連菌感染症とは?
  2. 5~10分で判明する溶連菌の検査
  3. 治療は抗生物質を10~14日間服用
  4. 解熱後24時間で登園・登校許可
  5. 早期治療で二次症を発症させない
  6. A~Vの種類がある溶連菌
  7. 溶連菌感染症の体験談

溶連菌感染症とは?

溶連菌感染症とは主に「A群β溶血性連鎖球菌」に感染することを意味します。よく「子供がかかる病気」として知られていますが、体の抵抗力が低下している大人や妊婦、高齢者でも感染します。

1歳未満の子供に感染するのはまれで、特に3~15歳の子供が感染しやすいです。溶連菌の潜伏期間は2~5日ですので、症状に気づいたら早めに病院で診てもらいましょう。

38~39℃の高熱が出て、喉が痛み、舌に真っ赤なプツプツが現れるのが特徴です。それ以外ではだるさ、頭痛、吐き気、リンパ節が痛み、腹痛が起こることもあります。逆に鼻水や咳は目立ちません。

溶連菌はインフルエンザほどの強い感染力はないですが、唾液などの飛沫感染によって人にうつることが多いため、地域で溶連菌が流行っていて、本人の抵抗力が低下している場合、保育園や学校などの人が多く集まる場所には注意します。

溶連菌は扁桃炎、中耳炎、副鼻腔炎などにもなりますが、さらに大きな病気の原因を引き起こす菌としても知られています。溶連菌は抗生剤がよく効きますので、早いうちに飲み続けて、悪化する前に完治させたいです。

子供が多くかかる溶連菌感染症は溶連菌一次症と溶連菌二次症に分けられます。溶連菌一次症は基本的に熱や喉の痛みが伴い、愛子様も感染したことが話題となりました。

溶連菌一次症をしっかり完治しないと、今度は溶連菌二次症である腎炎やリウマチ熱を併発してしまうことがあります。溶連菌は一次症のあとに起こる二次症の合併症は症状が重いため、完治させることが大切です。

一昔前、溶連菌は治療が困難な病気とされ、その感染具合から隔離対策がされたほどですので、現在でも専門医の判断が大切なことは変わりません。

5~10分で判明する溶連菌の検査

溶連菌に感染を確認する方法には、A群溶血性連鎖球菌迅速診断キット、咽頭培養検査、血液検査などがありますが、基本的には病院では5~10分で結果がわかる診断キットを使います。

名称説明
A群溶血性連鎖球菌迅速診断キット 喉の赤く腫れている部分を綿棒でこすり、数分間培養して溶連菌を調べます。A群溶血性連鎖球菌迅速診断キットは5~10分で結果がわかります。
咽頭培養検査 綿棒で喉の菌を取って検査しますので、溶連菌だけではなく他の細菌も調べることができます。その分、結果が出るまでには数日かかります。
血液検査 血液検査ではASOやASKという抗体の値の上昇を調べます。白血球や炎症の数字を示すCRPの上昇も確認します。同時に溶連菌以外の病気も可能性も推測できます。

すでに溶連菌感染症が悪化して、溶連菌急性糸球体腎炎などになってしまった場合には、別途尿検査が必要です。

治療は抗生物質を10~14日間服用

溶連菌の治療にはペニシリン系の抗生物質が有効で、服用して1日で除菌効果が期待され、2~3日で熱も下がり始めます。抗生物質は10~14日続けて服用することが大切です。

体中に発疹が出ているときは安静が望ましいです。発疹は温かいとかゆみが強くなるので、あまり暖めすぎないようにします。皮膚のかゆみが強いときには抗ヒスタミン剤を内服したり、軟膏も併用します。

抗生物質を服用したあとに発疹が出たときは、副作用の懸念があるために再度、医師に相談しましょう。また、抗生物質を途中でやめてしまうと再発したり、溶連菌急性糸球体腎炎になどのリスクも高まります。

溶連菌に感染しても熱が下がればお風呂に入ってもかまいませんが、長湯はしないで軽く湯船に浸かる程度にします。子供の場合は爪を短く切っておき、肌をかきすぎて傷をつけないようにします。

溶連菌は喉の痛みを伴うので、熱いもの、辛いもの、酸っぱいものなど、刺激が強い食べ物は食べないほうが良いです。水分補給をしっかり行って、トローチを舐めて喉越しを良くすると楽になります。

抗生物質を使い切っても発熱、血尿やむくみ、筋肉や関節の痛みが続くとき、もしくは食欲もなく栄養が十分に摂れない場合は、治療できなかったり、合併症の兆候が見られるため、再度、病院で受診します。

解熱後24時間で登園・登校許可

溶連菌感染症は風邪よりも重い症状になりますので、発熱時は学校や会社を控えます。他の人にうつさないためにも発熱後の2~3日、発熱が治まっても24時間は外出を控えて、感染リスクを広げないようにします。

市区町村によって異なりますが、溶連菌感染症では登園や登校許可証が必要としている自治体が多いです。目安としては抗生物質を服用して24時間後に熱もなく、体調が良好であれば、医師の許可が得られます。

また、溶連菌の予防接種などはありません。保育園、学校、会社などの人が多く集まる場所では、冬場は特に溶連菌だけではない細菌も感染しやすいため、基本はマスクでウイルスの侵入を防ぎます。

マスクは口だけでなく、鼻腔をしっかりと覆うようにして、なるべくウイルス除去効果の高いものを装着することが望ましいです。基本的には1日1枚の交換するか、内側に付けるガーゼを毎日取り替えます。

溶連菌の流行タイプは5種類程度あり、繰り返し感染することもありますが、その度に免疫ができて原則的に5回以上はかからないとされています。

早期治療で二次症を発症させない

溶連菌に感染しても特に症状が現れないこともありますが、溶連菌感染症を発症すると高熱と喉の痛みが出て、扁桃腺が腫れます。急な症状から急性咽頭炎や急性扁桃炎と診断されることもあります。

そのあと、いちご舌とも呼ばれる舌に苺のようなブツブツが発生したり、かゆみを伴う赤く細かい発疹が胸から全身に現れると、溶連菌一次症と疑うことができます。熱が下がると手足の皮膚が剥けることもあります。

病名症状
咽頭炎 喉の粘膜が炎症している状態で、リンパ節の腫れが見られます。急に37~38℃の熱が出て、喉の痛みを感じることが特徴です。細菌感染症や急性伝染病の初期症状として現れます。
扁頭炎 溶連菌が原因で起こる合併症である扁頭炎は喉の痛み、高熱が主な症状です。喉の痛みは特に強く、「いちご舌」とも言われる苺のようなブツブツが舌にできることもあります。
とびひ とびひは正式には伝染性膿痂疹と呼びますが、溶連菌が原因である場合は感染率が高くなります。皮膚が部分的に赤く充血し、かゆみを伴い、爪で掻くくらいです。赤く膿の溜まった部分が点々と広がることから「飛び火」と言われるようになりました。
猩紅熱 猩紅熱は発熱と軽い発疹が主な症状で溶連菌が原因であることがほとんどです。猩紅熱は口腔内が「猩紅熱アンギーナ」と呼ばれる状態になり、扁頭炎の場合と同様にいちご舌になることがあります。昔は猩紅熱は隔離するほどの伝染病でしたが、現在は治療が容易になりました。
丹毒 顔や足に赤い腫れが発生します。腫れは拡大して、高熱が出ることが特徴です。

溶連菌は2~5日の潜伏期間後に体全体に不調を与え、重い風邪のような状態にさせますが、これらは溶連菌一次症にすぎません。しっかり完治させないと、リウマチ熱などの溶連菌二次症が懸念されます。

病名症状
急性糸球体腎炎腎臓のろ過機能の低下がすることで、血尿、むくみ、浮腫、まぶたの腫れ、高血圧の症状が現れやすいです。食欲不振、嘔吐、脱水、尿量減少などの症状が起こることもあります。
IgA腎症腎臓の糸球体に炎症が起きる病気です。食欲不振や疲れやすいなどのネフローゼ症候群、血尿などが起こります。
リウマチ熱心筋や心内外膜、弁膜にて炎症を起こします。発熱、前胸痛、食欲不振、腹痛、倦怠感、頭痛の症状を伴うことが多く、その際は肩や肘、足首などの関節が大きく腫れてしまったり、心臓を痛めてしまうこともあります。
アレルギー性紫斑病出血斑などの発疹や激しい腹痛などの症状があり、関節痛や浮腫がみられることもあります。一緒に斑病性腎炎を起こすこともある病気です。
壊死性筋膜炎溶連菌二次症ではありませんが、筋肉を覆っている筋膜という部分に細菌が入り、皮膚の赤みと腫れが激痛を伴いながら急拡大し、細胞を壊死させてしまう病気です。

A~Vの種類がある溶連菌

溶連菌とは「溶血型連鎖球菌」の略です。レンサ球菌の細胞壁にある多糖類の違いでA~Vに分類されます。また、レンサ球菌の毒素で赤血球が溶けて、そのときにできるコロニーの違いで、α、β、γにも分けられます。

体の中にいても悪さをしないタイプから、さまざま病気の原因となる強い影響を及ぼすタイプまで存在しますが、α型とβ型が特に病気を引き起こすタイプであり、髄膜炎や敗血症などを発症させます。

私たちがかかる溶連菌の多くもA群のβのレンサ球菌です。A群β溶連菌は気道や皮膚に感染しやすく、2~5日の潜伏期間のあと、咽頭炎や扁桃炎を引き起こし、皮膚感染症を発症します。

さらに血液中の赤血球や白血球を傷つけることから、抗体価であるASOやASKの数値が上昇します。そのため、まずは血液検査を行って、各検査項目に異常があったときに、溶連菌の診断キットで判定するケースも多いです。

また、A群β溶連菌は感染から1~3週後に急性糸球体腎炎、感染から10~25日後にリウマチ熱とリウマチ性心疾患を発症するリスクがあるため、溶連菌にかかったときは放置せずに抗生物質で治療することが大切です。

溶連菌感染症の体験談

良い

溶連菌感染症とは「溶血性連鎖球菌」という細菌により、咽頭炎、吐き気、頭痛、腹痛、筋肉痛、関節などを引き起こす病気です。喉の痛みを伴う咽頭炎のうち、15~20%は溶連菌感染症が原因で、意外と身近な細菌です。

5~15歳くらいまでの子供がかかりやすい病気ですが、1~3歳くらいの幼児の発症例も増えています。私の子供も2歳で溶連菌感染症にかかりました。

最初はいつもと変わらず元気に公園で遊んでいたのですが、夜に足のくるぶし辺りに、赤いポツポツがたくさんできているのを発見しました。

外側から刺されたというより、皮膚の内側から膨らんだ感じです。最初は関節近くにできやすい湿疹かと思いましたが、念のため、熱を測ると38℃もありました。

そのまま安静にしていたのですが、次の日は今度はくるぶしから足全体、おしり、手、顔の順番に全身に発疹ができ、口を開けると舌にもいちごのような赤いブツブツができます。

急いで病院で検査してもらうと、溶連菌感染症が陽性だとわかりました。抗生物質をもらって帰宅後、すぐに薬を飲むと熱はすぐに下がりましたが、溶連菌は細菌感染ですので、2週間は続けて抗生物質を服用します。

1週間後には症状も治まったのですが、皮膚が向けてしまった箇所がたくさんあり、それがきれいになるまで3週間かかりました。

溶連菌感染症が疑われた場合は、熱があるかどうかをチェックして、すぐに病院に行きます。皮膚は清潔にして、かゆくても外用薬で沈静化するなり、治りにくい湿疹やじんましんまでに悪化させないように、爪も短く清潔を保ちます。

普通

溶連菌に感染すると高熱と喉の痛みが出て、扁桃腺が腫れて膿が出ます。うちの子供たちも何度か溶連菌感染症にかかっており、急な症状から急性咽頭炎や急性扁桃炎と診断されたことがありました。

かゆみを伴う赤く細かい発疹が胸から全身に現れると、溶連菌一次症と疑うことができます。私も「いちご舌」とも呼ばれる舌に苺のようなブツブツが発生して、熱が下がると手足の皮膚が剥けました。

普通

溶連菌はくしゃみや咳などの飛沫感染によって、人から人に感染する細菌です。インフルエンザやはしかのような強い感染力ではないですが、うちのように家族4人が全員感染して、発症することもあります。

どの病気でも個人差があるため、感染しているのに特に症状が出ない人もいますが、特に兄弟姉妹は最も感染しやすく、その両親も感染します。

溶連菌感染症は子供だけではなく、大人も免疫力が低下しているなら感染するために、高齢者と同居の家庭は要注意です。溶連菌の感染率は兄弟間で約50%、親子で約20%という統計もあります。

子供が溶連菌に感染したときには、家族全員がペニシリン系の抗生剤を4日間ほど内服すれば、予防することもできます。

溶連菌に感染しやすい季節は空気が乾燥しやすく、窓をあまり開けなくなり、空気の換気が悪くなりがちな晩秋から初春にかけてです。ただ、季節に関係なく、毎日のうがいや手洗いで多くの病気の予防ができるため、自己管理を徹底したいです。

普通

私のように大人が溶連菌に感染した場合は、軽症のケースも確認できていて、風邪のような症状だけで終わることもあります。ただし、溶連菌のタイプと人によっては風邪よりも症状が重いです。

5日程度の潜伏期間後に体全体に不調を与え、苦しい状態にさせます。元々喉に病巣を持っている人は急性咽頭炎、慢性扁桃炎、急性口頭炎などにかかりやすくなります。

溶連菌で起こる咽頭炎や扁桃炎は風邪と同等の症状ですので、軽症の溶連菌を判別するためにはいちご舌のような特有の症状、もしくは溶連菌の検査を受けないと「判別が難しい」です。

発熱や頭痛のみで「単なる風邪」と思ってしまう人も少なくありません、溶連菌は感染する箇所によっては合併症を起こしたりと、その時々によって症状も違ってきます。

さらに溶連菌は最初の溶連菌一次症を完治させないと、再び違う病気に発展する溶連菌二次症が怖いです。有名な疾患では急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの病気を発症させます。

また、一般的に溶連菌にかかりやすい年齢は5~15歳までの子供に多いですが、溶連菌に感染した可能性があると気付いたり、単なる風邪ではないとの自覚症状があるなら無理は禁物です。

溶連菌は子供だけが感染するのではなく、家族間では大人もうつりやすいです。特に妊娠中は栄養不足になりがちで、免疫力などが低下してしまい、感染しやすくなります。

私も心配でしたが、妊娠中は生まれてくる子供に影響はほとんどないですが、溶連菌の合併症に関しては母子とも危険であるため、早急に完治させましょう。

普通

私の子供は5歳で溶連菌感染症で喉が真っ赤に腫れてしまいました。扁桃腺が赤く腫れる病名は咽頭炎と扁桃炎の2種類がありますが、咽頭は喉の浅い部分、扁桃は喉の深い部分のことです。

両方とも風邪症候群の一種であり、溶連菌などの細菌でも発症する一般的な病気です。のどかぜも咽頭炎と扁桃炎の軽い症状になります。

溶連菌感染症では喉の浅い部分が急に炎症する急性咽頭炎が始まりです。急性咽頭炎は菌により喉が炎症を起こすことが特徴のため、乾燥する冬場には咳が出やすく、患者も増える傾向があります。

喉を痛めないためにも加湿器やマスクでケアする対処が必要です。日頃からうがいを行い、のどを清潔に保ち乾燥を防ぎます。喉が炎症すると同時に37~39℃の発熱、器官が炎症して息がしづらくなりますが、ダラダラした鼻水や激しい咳は出ません。

急性咽頭炎の診察はできるだけ口腔内も診てもらい、他の口腔内疾患がないかを調べます。舌も診察し、尿検査なども行うことがあります。喉の咽頭部分の粘膜から病原体を摂取する咽頭培養で検査をすると、他の病原菌の有無も判別できます。

ウイルス感染だけではなく、汚れた空気や有毒ガス、薬剤を吸い込んだときにも喉は痛めます。例えば、バスの排気ガスを間近で思い切り吸い込んでしまって、急性咽頭炎になった事例もがあります。

炎症がひどくなると、首や顎の下にあるリンパ節が腫れ、灰白色や黄色の膿が付くこともあります。頭痛や目まいがすることもあり、体は嫌悪感と寒気がしてます。

また、細菌に感染すると筋肉や関節が痛むことも特徴です。その症状に合わせて、薬物療法では解熱剤、鎮静剤、抗生剤が使用します。

完治するためには安静を基本に保湿を十分に行ないます。喉が痛くて食欲がない場合はなるべく熱いものは避けて、ゼリーなどの少し冷たいものを与えながら、温めのスープで水分を補給するようにしましょう。

悪い

溶連菌感染症によって、リウマチ熱を発症することがあります。リウマチ熱とは溶連菌を意味するA群β溶連性連鎖球菌に感染し、1~3週間後に発症する全身性の非化膿性疾患のことです。

心筋や心内外膜、弁膜が好発部位と言われており、炎症を起こすのが特徴的です。発熱や前胸痛、食欲不振、腹痛、倦怠感、頭痛などの症状を伴うことも多い病気で、最初に熱が出て症状が消えたあと、10日後に今度は39℃以上の高熱が出る場合もあります。

その際に肩や肘、足首などの関節が大きく腫れてしまいます。加えて、心臓を痛めてしまうこともあり、心臓弁膜症を引き起こす危険があります。

リウマチ熱を発症したら栄養補給を行い安静にして、副腎皮質ステロイド剤かサリチル酸剤を投与します。リウマチとリウマチ熱は同じ病気だと思っている人もいますが、リウマチは慢性関節リウマチのことでリウマチ熱とは違うものになります。

しかし、発症初期の症状はどちらも関節炎が起こるので、最初はどちらか判断しにくい場合もあります。その後の経過や治療方法は全く違ってきます。

また、リウマチ熱の発症年齢は8~12歳が全体の2/3を占めており、子供が多くかかる病気と言えますが、3歳以下なら溶連性連鎖球菌に感染してもリウマチ熱になることはほとんどありませんし、成人の発症例もありません。

昔はよく見られる病気でしたが、最近では衛生状態の改善と抗生物質の開発により発症例は急激に減少しています。うちの子供も溶連菌感染症を完治してから、リウマチ熱に似た症状が出ましたが、陰性でした。

子供の場合は溶連菌に感染し、1~3週間後に腹痛を訴えたら注意が必要です。運動不足や宿便も感染の一要因となる場合があります。

普段から適度に運動をして、水分を多く摂り、食物繊維の多い食生活を心がけて、排泄を促すようにして、リウマチ熱を予防しましょう。

悪い

急性腎炎は「血尿、ろ過機能の低下、浮腫」などの腎臓障害の総称です。子供が感染することの多い溶連菌が原因の急性腎炎は、上気道炎や扁桃炎などを伴いながら、ろ過機能のある糸球体が炎症を起こして、血尿となって排泄腎炎であることが多いです。

腎炎は約2週間後にまぶたの腫れ、むくみ、高血圧、尿量減少の症状も現れます。発症時の症状は激しく、軽度の状態になるまでは早いものの、完治までは1~3年かかるのが一般的です。

ただ、成人は約30%が慢性化し、子供は完治することがほとんどですが、適切な治療をしないと子供でも慢性腎炎になってしまうので注意が必要です。

私の場合は溶連菌感染症後に腎臓を痛めてしまったようで、それ以来10年経った今でも血尿が出るようになりました。

急性腎炎は薬物療法と食物療法が中心となりますが、発症直後と治療後の経過観察では処置が異なってきます。

溶連菌感染症に対しては抗生物質の投与をすぐに行い、血圧のコントロールに降圧剤、尿量の低下には降圧利尿剤、カルシウム拮抗剤、アンジオテンシン系、βブロッカーも使用します。

腎臓から出血が見られるなら止血剤、高血圧脳症を起こした場合は鎮静剤を使用し、同時に食塩、タンパク質、水分の食事制限も行います。

また、症状が悪化しないように退院後しばらくは登校は禁止となります。尿タンパクが痕跡程度になったら、通常の生活に戻ることができます。

急性腎炎は溶連菌から感染することが多い病気ですが、最近は溶連菌感染症の患者が減少傾向のため、lgA腎症や慢性増殖性糸球体腎炎で急性腎炎の症状を現す比率が多くなっています。

溶連菌の根絶をしない分、比較的に薬のみで症状は軽くなりますが、菌が原因でないことから慢性化することも多いです。そのため、溶連菌が原因なのかそうでないのかは重要で、きちんと溶連菌の検査してもらうことが大切になってきます。

診断は腎生検を行いますが、溶連菌かlgA腎症か原因を確定するために、腎疾患の既往症の有無や症状があらわれるまでの期間、免疫異常などを調べることもあります。

悪い

食欲不振、嘔吐、脱水などの症状があり、口の中が出血していたり、口からアンモニアの匂いがする場合は「急性糸球体腎炎」の可能性があります。

急性糸球体腎炎とは溶連菌の感染によって起こる腎臓の病気のことです。溶連菌が抗原となり、糸球体に付着することで炎症を引き起こします。溶連菌による咽頭炎や扁桃炎などの病気にかかった後に、1~2週間経ってから血尿、高血圧、むくみなどが現れます。

毒性を持つ金属塩などによって腎臓が中毒を起こす場合もあり、こうした時にも糸球体の基底膜に異常が生じてしまいます。

急性糸球体腎炎の特別な治療法はなく、入院中に塩分、タンパク質、水分の摂取を制限する食事療法が行われます。特効薬ではないですが、感染防止のためにペニシリンなどの薬物療法は行います。

腎臓にある糸球体の膜が変化することがあり、その場合は腎臓から余分な窒素化合物を上手く排泄できずに、血液中の窒素化合物の濃度が高くなるため、高窒素血症という悪化した状態になります。

急性糸球体腎炎から高窒素血症を併発し、1年以上も高血圧や尿の異常などが見られる場合には慢性化していると判断できます。

さらに進行すると1~2%の割合で腎不全や尿毒症になり、危険な状態に陥ります。急性糸球体腎炎のみの場合の入院期間は成人は2カ月前後必要となりますが、成人は約50%で慢性化することが多いです。

一方、子供は大人より入院期間も短く、6カ月~1年ほどで90%が完治します。退院後、体調が良好に思えても、定期的に尿検査を受けることになります。

溶連菌感染症からの急性糸球体腎炎を防ぐためには、原因となる溶連菌に抗生剤を使い、しっかりと溶連菌感染症の段階で完治させるのが大切です。

悪い

子供はよく風邪をひいたり、インフルエンザなどのウイルス感染や細菌感染を起こします。細菌の影響で喉の風邪である咽頭炎や扁桃炎などになったりしますが、その中でも溶連菌が原因となる「猩紅熱」という病気があります。

猩紅熱は溶連菌の産生する毒素で、全身の皮膚に赤い発疹が現れるのが特徴です。そのため、以前はそのまま「溶連菌感染症」とも呼ばれていて、1度かかると「一生で2回はかかることがない」と言われた病気でした。

子供に多く見られる発疹性の伝染病で、くしゃみや咳などによって感染する飛沫感染がほとんどです。昔は死亡率が高かった病気でした。明治時代には法定伝染病の1つに指定され、とても恐れられていた病気です。

法定伝染病として届け出が必要になってしまう猩紅熱とは診断せずに、溶連菌の感染症として診断や治療を行うこともよくあったのですが、1998年には法が改正され、猩紅熱は法定伝染病ではなくなりました。

現在では抗生物質が開発され、治療が可能になり症状も軽い場合がほとんどです。猩紅熱は2~10歳の子供が多く発病する病気で、中耳炎やリウマチ熱などの病気と併発して発症する場合がありますが、発症期間は比較的短く、5日ほどで回復に向かいます。

発熱、頭痛、悪寒、喉の痛みが伴いますが、特徴的なものとして舌が赤くなり、ブツブツがはっきりした「いちご舌」になることです。治療法はペニシリン系かセフエム系の抗菌剤を服用すれば、1~2日で熱が引いていきます。

溶連菌は秋から冬にかけてが最も感染率が高くなるといわれていますが、家族の中で発症者が出た場合には、感染が広がるのを防ぐために治療薬を4日間ほど服用します。

また、猩紅熱を始めとした溶連菌感染症にかかっても、薬を飲めばすぐに症状は治りますが、溶連菌感染症はリウマチ熱や急性腎炎などの合併症を起こす場合もありますので、感染後は10日間ほど薬の内服を続けるのが望ましいです。

悪い

溶連菌は子供が感染しやすい病原菌ですが、溶連菌が属する連鎖球菌は様々な病気を引き起こす原因となる細菌類として知られています。「伝染性膿痂疹」もその連鎖球菌で発症する病気の1つです。

名前を聞いてもあまりピンとこないですが、別名の「とびひ」という病名は知られています。これは幼児や子供だけがかかる病気で伝染性の皮膚病になります。

とびひは傷口にブドウ球菌などの細菌が付着することによって発症します。強いかゆみが特徴ですが、かゆみと共に鼻の穴のまわりや手足に小さな水泡が複数できます。

アトピー性皮膚炎がある部分を引っかくと、指についた連鎖球菌が感染し発症することが多いです。

とびひが進行すると水泡が大きくなり破れて発熱しますが、破れてしまうと水泡の中には細菌の入った水分があるため、他の人に感染してしまう可能性が出てきます。

かゆみが強いため掻きむしってしまう場合が多いですが、水泡が破れて皮膚に接触し、「飛び火」のように感染が広がることからこの名が付けられました。

とびひを意味する伝染性膿痂疹は伝染性と呼ばれるだけあって、接触感染によって感染が広がるので、保育園や幼稚園など子供が多く集まる場所ではすぐに感染が広がってしまいます。

そのため、とびひと診断されたら原則は登園禁止となります。細菌感染が流行する兆しが見えなくても、普段から手洗いうがいをしっかりと行い、冬場は子供同士での入浴も避けた方が無難です。

また、とびひは小児科、皮膚科、皮膚泌尿器科で診察できます。治療法は抗生物質の内服、外用、漢方薬の薬物治療があり、一般的には軟膏を塗ったり、抗生物質を内服します。

寝ている間に掻いてしまい傷になり、さらに感染が広がってしまうこともあります。発症後は爪を短くしたり、手袋を履かせるなどの対処をしましょう。

悪い

大人も溶連菌には感染しますが、子供のほうが皮膚に病気の症状が現れやすく、内臓も未発達のためにお腹も壊しやすいです。

腹痛に内出血が併発する血管性紫斑病も子供に多く診られる病気の1つで、溶連菌を始めとした細菌の感染、薬剤投与、食べ物の摂取などで免疫反応が異常を起こして発症します。

血管性紫斑病は血管の壁が弱まり、機械的な刺激を受けると小血管が破綻してしまい、皮下に出血が起きて紫斑ができるのが特徴です。機械的刺激を受けやすい手足の末端と関節付近に特に多くの紫斑が浮き出てきます。

紫斑ははしかなどの発疹とは違って、皮下出血によるものなので、透明な板などを使って紫斑部分を圧迫しても赤い色は消えません。腸の厚い層でむくみを起こすこともあるため、突然にものすごい腹痛に襲われることがあり、虫垂炎を疑われることもあります。

症状が紫斑だけなら特別な治療は行わずに経過観察となりますが、紫斑の悪化を防ぐために安静状態は保ちます。

血管性紫斑病は約50%の確率で腎炎を併発したり、ネフローゼ症候群を発症させてしまうこともあるので、定期的に通院することが大切です。腹痛や関節痛がひどいときには、副腎皮質ステロイドを使用したり点滴管理を中心とした治療を行います。

血管性紫斑病は別名「アレルギー性紫斑病」や「ヘノッホ・シェーンライン紫斑病」とも呼ばれています。子供のうちは症状が紫斑だけのことが多く、専門医にはアレルギー性紫斑病と診断されるかもしれません。

血管性紫斑病は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、約2~3カ月で治るのがほとんどです。

また、自宅では安静を心がけて、足などに負担をかけて再発させないように、走ったりなどの運動は避けるようにしましょう。

悪い

水ぶくれに近い状態になる皮膚病には「掌蹠膿疱症」があります。女優の奈美悦子さんが感染したことでも一時的に有名になりました。

掌蹠膿疱症は40~60代の女性に多い手足の水ぶくれやかさぶたが生じる皮膚の病気です。時折、爪が変形することもあり、爪の水虫である爪白癬と間違われる場合もあります。

溶連菌を始めとした病巣感染が原因となる以外にも、金属アレルギーからも発症するケースも確認されています。

食べ物に含まれる金属成分や歯科金属などは口腔粘膜や腸から吸収され、汗として濃縮されて全身から出ることになります。その汗と接触した皮膚が水ぶくれなどの症状を起こさせることになります。

さらに喫煙や高温多湿の気候も掌蹠膿疱症の原因になります。掌蹠膿疱症の治療ではステロイド、ビタミン配合の塗り薬、テトラサイクリン系の飲み薬で治療します。

また、掌蹠膿疱症と似ている症状で「汗庖状湿疹」という皮膚病があります。手の平、足の裏、手足の指などから汗が出やすく、皮膚の抵抗力が弱い方がなりやすい病気で、細かい水ぶくれのようなブツブツができます。

最初は単なる水虫と判断して、市販の水虫薬を塗る人もいます。もちろん、汗庖状湿疹の原因は水虫菌ではないので水虫薬は効きません。

水虫と判断して皮膚科を訪れる人の約20~30%が水虫以外の病気と判断される統計もありますので、皮膚科で検査を受けることが完治への近道です。

汗庖状湿疹は「手足のあせも」とも言われる皮膚の病気であり、「発汗異常性湿疹」と呼ばれることもあります。

一般的にかゆみはないのですが、あせもと重なって強いかゆみを伴う場合もあります。そのため、かゆみのないときにはサリチル酸ワセリン、かゆみがある場合にはステロイドなどを使って治療します。

悪い

筋膜炎とは筋肉を覆っている筋膜という部分に細菌が入り、細胞を壊死させてしまう病気です。正確には「壊死性筋膜炎」と呼び、極めて重症の細菌感染の1つになります。

下肢や外陰部に生じやすく、激痛を伴う皮膚の炎症で起こる赤みの紅斑と腫れが急速に拡大し、2~3日で感染した部分が壊死してしまいます。

虫刺されや切り傷、注射などが原因となり発症する場合もありますが、敗血症を発症した後に進行してしまうケースもあります。発熱や全身の倦怠感など、強い全身症状を伴う場合が多いです。

壊死性筋膜炎は「フルニエ壊疸」とも呼ばれる病気で、子供や40歳以降の糖尿病患者も多く発症しています。原因となる菌はいくつかありますが、A郡β溶血性連鎖球菌である溶連菌が大きな要因となる場合が多いです。

また、壊死性筋膜炎の検査は皮膚生検という細菌培養検査や皮膚の病変を一部切りとって行うものです。

壊死性筋膜炎は早期に治療を受けることが重要で、抗生剤の点滴と壊死組織を除去するための外科的処置を行います。溶連菌は喉や皮膚に多く寄生する細菌ですので、子供が多くかかる咽頭炎やとびひを同時に引き起こすこともあります。

さらに喉や皮膚以外に感染すると、人食いバクテリアと呼ばれたこともある細菌へと変わっていくこともあります。

感染頻度は非常に少ないのですが、重症化しやすく命に関わります。壊死性筋膜炎はまさにこの人食いバクテリアに侵された状態です。壊死性筋膜炎は治療が遅れてしまうと、ショック症状を起こしたり多臓器不全などに陥りと、死亡率が高くなる病気です。

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公開日公開日 2016.09.09
更新日更新日 2017.06.25
執筆者Kirito Nakano

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